松本洋平文部科学相

 アイドルグループ「嵐」のラストツアー札幌公演と国公立大学後期日程の入試が同時期に開催され、北海道大などの受験生のホテルや航空券の確保が難しくなる可能性があることについて、松本洋平文部科学相は2日の閣議後記者会見で、「落ち着いて受験の準備を進めてほしい」と述べた。

 2026年5月で活動を終了する嵐は、ラストツアーとして3月13~15日の札幌公演を皮切りに計15公演を予定している。

 一方、国公立大学入試の後期日程は3月12日から。札幌市の国公立大のうち、最大規模の北大の入試には全国から受験生が集まるが、ラスト公演の影響か市内のホテルや航空券代が高騰。受験生は限られた宿泊先や航空券を確保できるか不透明な状況となっている。

 松本氏は北大の生活協同組合が受験生のための航空券とホテルがセットの「フライトパック」を用意していることなどを挙げ、「まずは状況を注視したい。大学などの公表情報によく注意を払ってほしい」と落ち着いた対応を呼び掛けた。

 札幌市長もこの問題に懸念を示しており、松本氏は「大学当局、自治体とも文科省として連携していきたい」と述べた。【斎藤文太郎、伊藤遥】

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