世相を反映し、今年を象徴する食を選ぶ「2025年 今年の一皿」に、ご飯や、お米を使った料理「お米グルメ」が選ばれた。飲食店情報サイトを運営する「ぐるなび」が3日、発表した。
価格高騰や備蓄米放出、輸入米の販売など、米が注目され続けた1年だった。選んだ理由として、安定供給への関心が高まり、米の存在感が改めて認識された▽玄米や雑穀米など健康を意識した米選びや、備蓄米をおいしく食べる調理の工夫、高温耐性米が注目され、米の新たな価値観が広まった▽米粉や長粒米の活用の広がり――などを挙げた。
実行委員会事務局の三橋茉季さんは「どこでどんなお米を買うか。どうやって食べればおいしいか。新たな気づきを得た人も多かったのではないか」と話した。
発表会では米作りに関わる人たちも登壇した。島根県出雲市の農事組合法人代表理事の森脇康博さんは、今年の梅雨明けが早かったことに触れ、「高温対策と水の大切さを感じた1年だった」、お米ライターの柏木智帆さんは「おいしく食べるための情報が出回り、『炊き方でこんなに違う』と意識するきっかけになった」と振り返った。
「今年の一皿」はぐるなび会員の閲覧や行動履歴などから抽出したワードをもとに、会員アンケートなどを経て選ばれる。
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