
若者が集まる大阪・ミナミの「アメリカ村」(大阪市中央区)で、お土産用にオリジナルキーホルダーを作るプロジェクトが進んでいる。モチーフにするのは、人々を照らしてきた街のシンボルの「街路灯」だ。
アメリカ村を歩くと、手足の長い人形のような街路灯が数多く立っていることに気づく。明かりの部分が頭になっており、おじぎをしたり、まっすぐ立っていたりと様々な種類がある。胴体に当たる柱は、洋服を着ているように迷彩柄や幾何学模様で彩られている。
村内外の店舗や企業・団体で作る「アメリカ村の会」が、「人が人を見守る」をコンセプトに2000年に50基を設置。それから25年、アメリカ村のお土産のモチーフとして白羽の矢が立った。

もともと、お土産開発が始まったのは23年のことだ。コロナ禍が落ち着き、大阪・関西万博の開催も控えていたことから、観光客も増えると想定された。だが、「『アメリカ村といえばこれ』というお土産がない」。そんな声が会で上がったことがきっかけだった。
最初に作ったのは街の風景などを描いた20種類のポストカード。若者にも手に取りやすいように、1枚100円で無人販売するとよく売れた。購入後、近くの郵便局でカードを投函(とうかん)する姿も見られた。

第2弾として制作が決まったのが、人型街路灯のキーホルダーだ。街路灯をデザインした作家に制作を依頼し、本物そっくりのラバーキーホルダーができあがった。全長7センチほどで、かばんなどにつけられる。
アメリカ村の会の四月朔日(わたぬき)幸平会長(51)は「見てすぐにそれとわかる、かわいいデザインになった。街のポップな文化をもっと知って、身近に感じてもらいたい」と話す。現在は販売方法を検討中で、発売時期は未定だという。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。