たき火にあたって暖を取るヤクシマザル=愛知県犬山市で2025年12月17日、山崎一輝撮影

 愛知県犬山市の日本モンキーセンターで、冬の風物詩として親しまれている「たき火を囲んで暖を取るサル」が報道陣に公開された。

 サルは鹿児島県の屋久島にのみ生息するヤクシマザルで、ニホンザルに比べて小柄で丸みのある体つきをしている。約110匹が暮らす同センター内のモンキーバレイでは、たき火に集まり、背中や腹を温め、眠そうな表情を見せていた。

 1959年、東海地方に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風で、木曽川に流れ着いた廃材を集めて職員がたき火をしたところ、好奇心の強い子ザルが集まったのが始まり。親ザルたちも次第にたき火で暖を取るようになり、現在は8世代にわたって受け継がれている。

 一般公開は22日と来年1月31日までの土日祝日、三が日で、午前11時半~午後2時。雨天決行で荒天時は中止。毎回午後2時からは、たき火で焼いたイモがサルたちに振る舞われる「ほかほかおイモタイム」も実施される。【山崎一輝】

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