「おなかにたま~る納豆マーボーメンう米辛(まいから)食べてミソ!」=新潟市中央区で2025年12月16日午前10時21分、神崎修一撮影

 産官学が連携して新潟県産米粉の普及拡大に取り組む「米粉ラーメン開発プロジェクト」。開発が続いていた米粉ラーメンが完成し、19日から新潟県内三つの人気ラーメン店で限定販売される。味はみそとカレー、マーボーの3種類。新潟拉麺協同組合の片山貴宏理事は「食べておいしい麺に仕上がった。お米の魅力を生かしつつ、スープとの相性などを考えて作った」と話している。

 プロジェクトは、生産量日本一の米粉の消費につなげようと、県や食品会社、ラーメン店などが協力し、2025年夏からスタート。阿部幸製菓グループの川崎食品が開発したグルテンフリーの米粉麺を使用し、味付けなどは地元のラーメン店でつくる新潟拉麺協同組合が担った。

 新潟市の「海老寿DELUX(デラックス)」が販売するのは「特濃EBI米MISO(えびまいみそ)ラーメン」(税込み1280円)。佐渡産の南蛮海老を使ったダシが特徴だ。

新潟県産米粉を使った米粉麺=新潟市中央区で2025年12月16日午前10時12分、神崎修一撮影

 新潟市の「中華そば石黒」では、カレー味のつけ麺「だし薫る!渾身(こんしん)のカレーつけ麺~2種の麺食べ比べ~」(同1350円)を提供する。米粉麺と中華麺の合い盛りで、食感の違いを楽しめる。

 新発田市の「麻婆たまる屋イオンモール新発田店」では、背脂マーボーメンに納豆をトッピングした「おなかにたま~る納豆マーボーメンう米辛(まいから)食べてミソ!」(同1150円)を販売する。納豆の「ネバネバ」とマーボーの「トロトロ」が米粉麺に絡んで、のどごし抜群に仕上がっている。

 プロジェクトには食に関わる専門科目を学ぶ新潟中央高(新潟市)の食物科の生徒も参加。麺を試食して味のアイデアを伝えるとともに、メニュー名の考案で協力した。

米粉ラーメンを試食する新潟中央高の生徒たち=新潟市中央区で2025年12月16日午前10時35分、神崎修一撮影

 「おなかにたま~る――」のメニュー名を考えた高橋楓さん(3年)が「もちもちの食感で満足感があることを表現しました」と説明すると、時田彩笑さん(3年)は「チーズと納豆がトッピングされており、味はなめらか。辛いものが苦手な人でも食べられます」とおすすめした。

 米粉ラーメンはいずれの店舗とも来年2月15日までの金、土、日曜に、各日10食限定で提供する。片山理事は「新潟が誇るべきラーメンとお米を掛け合わせた食べ物。山形とラーメンの消費額で争っているが、王座を奪還する起爆剤になってほしい」と期待を寄せた。【神崎修一】

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