自民党と日本維新の会が最終調整している、市販薬と効能や成分が似ている「OTC類似薬」の保険適用の見直し案の概要が判明した。保険適用を維持した上で、一部の薬で患者が原則1~3割の自己負担に追加して、保険給付される額の4分の1を支払う新たな仕組みを設ける。
また、対象となる薬は60~70種類となるとみられる。一定期間内であれば医療機関を受診せずに、繰り返し薬局で薬を受け取れる「リフィル処方箋」などの積極活用なども含めて総額2000億円規模の医療費削減を目指すことを合意書に明記する。維新が目指す、将来的な保険適用からの除外については、記載を見送る。
自民と維新が設けた社会保障改革に向けた実務者協議では、追加負担を求める薬の種類や負担割合の考え方について隔たりがあり、実務者レベルでの合意を断念。19日に自民の小林鷹之政調会長と維新の斎藤アレックス政調会長が協議。近く合意する見通しで、政府はこの内容に基づき、年内に制度見直しの結論を出す。【鈴木理之】
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