高額な医療費の自己負担を抑える「高額療養費制度」について、政府の新しい見直し案が明らかになりました。今回の案では、患者が1年間に払う医療費の上限が決まるほか、月ごとの負担額や所得区分も変わります。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「高額療養費制度の見直し案」を解説します。
Q 高額療養費制度って、どんな制度なの?
A 医療費がとても高くなったときに、患者の負担額を抑えるための制度です。
Q 今回の見直し案では何が変わるの?
A 新しい案では、2026年8月に、月ごとの上限額を全ての所得区分で引き上げます。支払い能力に応じた負担になるよう、その1年後に所得区分を現行の5区分から13区分に細分化します。
Q 年間の上限額はどれくらいになるの?
A 平均的な所得層(年収約370万~約770万円)の人の場合、年間の上限額は53万円になります。
Q 月ごとの上限額は?
A 月ごとの上限額は、今までの約8万円から5700円高くなります。
Q 年収が高い人の負担はどうなるの?
A 所得区分が13区分に細分化された場合に新たに設定される「年収約650万~約770万円」の区分では、月ごとの上限が約3万円増えて、約11万円になります。
Q 長期間治療が必要な患者の負担はどうなるの?
A 長期療養者の負担を軽減する「多数回該当」では、現行の上限額が据え置かれる方向です。
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