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<18歳の時に初めてタトゥーを入れた時には考えもしなかったデメリットが人生に付いて回り、20年後の今では深く後悔していると語る>
37歳のアメリカ人女性アレクサ・ロック氏は、18歳の誕生日に初めてタトゥーを入れた。しかし彼女は今、当時の自分の行動を深く後悔しているという。最初のものの後にもどんどんタトゥーは増え、最終的には25~30個になったのだが、「(当時の自分は)あまりにも若く、短期間で入れすぎた」と語った。
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両腕は肩から手の甲まで15年前に施したタトゥーでびっしり埋まり、多様なデザインが刻まれている。足の甲、首、耳の後ろにもタトゥーがあり、これまでにかかった費用は総額で1万ドル(約150万円)以上になっているはずだと彼女は言う。
「母親になってから後悔が始まった。タトゥーに対する偏見やステレオタイプは今も根強い。それが現実」と、米カリフォルニア北部に住むロック氏は話す。「初対面の印象が『タトゥーの入った女』で終わってしまうのが嫌。私はそれだけの存在じゃない。20年前の自分と今の自分は全く違う。今の私はもっと学び、成熟し、自分に自信を持っている」
一方で彼女は、他人がタトゥーを愛する気持ちを否定するつもりはないという。今も自分のタトゥーは芸術作品としては「美しい」と感じているし、彫師たちの技術にも満足している。ただ、自分の体にあることだけが問題なのだという。「どの作品も素晴らしい出来栄え。でも私の身体ではなく、家の壁に飾ってあればよかった」と、ロック氏は語る。
「消えない失敗を体に刻んだことを認めたくない人も」
除去も選択肢だが、高額で痛みも伴う。関節のタトゥーを消すためにすでに2回施術を受けたが、「耐えがたい痛み」だったという。
そんな自分の後悔を隠し続けたくないと、彼女は今年7月にTikTok(@lexaterese)で「タトゥーが嫌いになった理由」を語る動画を投稿した。最初は自分と同じ思いの人などそんなにいないだろうと思っていたが、実際の反響は予想以上だった。
「何百万人もの人が同じように感じていて、孤独だったと知った。恥ずかしくて誰も口にしない。消えない失敗を体に刻んだことを認めたくないから」という。タトゥーを愛する人たちからの批判も多く寄せられたが、ロック氏は「私の経験や意見を、自分のタトゥーへの攻撃と受け取る人の気持ちは理解できない」と語る。
タトゥーを入れようか迷っている人にロック氏は、しっかり考えて「自分のアイデンティティを見つけてから」決めるようにしてほしいと忠告する。彼女の動画のコメント欄でも、「私も全て後悔している」「脳が完全に発達するのを待ってからタトゥーを入れればよかった」といった声が上がっている。
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