関西では高級ホテルの開業が相次ぎ計画されています。インバウンド(訪日外国人)の取り込みを狙っており、カジノを含む統合型リゾート(IR)が2030年に開業予定であることも背景にあります。関西のホテルやインバウンドの記事をまとめました。

英IHG、大阪市内に国内最大規模ホテル

英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループが開業するホテルの外観イメージ(合同会社桜島開発提供)

英IHGホテルズ&リゾーツは、2029年に大阪市内に大型ホテルを開業します。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のそばで、IHGの新築ホテルでは国内最大規模となります。ロイヤルホテルは2028年、有馬温泉(神戸市)に新ブランドのホテルを開業します。お茶の文化を体験できるラウンジを備えていることなどが特徴です。

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関西の外資系ホテル、会員1億人超の集客力

関西の外国ブランドホテルはこの10年で大幅に増えました。急速に勢力を拡大する背景には、1億人超の会員組織があるようです。大阪のホテル関係者は、IR開業が2030年秋ごろに控える中「大阪は世界から一層注目されるだろう」と話します。

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関空国際線の出国エリア、飲食店を拡大

関西国際空港第1ターミナル国際線出国エリアには、USJのオフィシャルストアなど23店舗が2026年夏に新規開業する(完成イメージ)

ホテル以外でも、訪日客を取り込む計画が進みます。関西国際空港は第1ターミナルにある国際線の出国エリアの飲食店を拡大。不二製油は大阪府泉佐野市の飲食店に植物性だしを無料提供し、イスラム教徒も食事を口にできる「ハラル対応」の店を増やします。

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日中対立が影響、宿泊予約キャンセル相次ぐ

外国人観光客らでにぎわう大阪・道頓堀(11月19日)

大阪観光局が11月に府内約20ホテルを対象に聞き取り調査をしたところ、12月末までの中国人の宿泊予約のうちキャンセルが5〜7割ほど発生していることがわかりました。中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけた影響が広がっています。

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