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<2025年にニューズウィーク日本版オフィシャルサイトで公開された記事の中から反響が大きかった「世界の衝撃ニュース10選」を紹介します。こちらは沖縄で撮影された「地球上で最も危険な生物」の話題──>

沖縄のビーチで美しい貝殻を見つけ、深く考えずに手に取ったが、実は地球上で最も危険な毒を持つ生物だった──。そんな恐怖体験の動画を女性がネット上で共有し、警鐘を鳴らしている。

■【写真】【動画】1匹で700人の命を奪う...砂浜で絶対に注意すべき「最恐の毒を持つ生物」、日本の動画が海外でも話題

ベッキリー・ロールズ(29)さんは6月上旬、沖縄でタイドプール(潮だまり)観察をしていた際に、見事な大理石模様の貝殻を見つけた。貝殻のコレクションをしている彼女は思わず手に取り、間近でそれを観察した。

実際、ロールズさんは素手でその貝を持っている動画まで撮影しており、「それが危険なものだとは全く知らなかった」と本誌に語った。「最初にその貝を見たとき、ただその美しさに目を奪われていた。これまで浜辺で何度もためらいなく貝殻を拾ってきた。最初はそれが生きていることさえ気づかなかった」

貝が生きていることに気づくと、彼女は「ただの無害な貝」だと考え、水中に戻した。結果的に、それは幸運な判断だった。

自宅に戻り、その貝殻の画像をもとにネットで検索して初めて、ロールズさんはそれが「ただの無害な貝」ではないことを知り、衝撃を受けた。地球上で最も危険な生物の1つであるイモガイだったのだ。

1匹で700人分の致死量の毒を持つイモガイ

イモガイは、肉食性の巻貝の一種だ。大きさは様々で、最大で約28cmに達するものもある。恐るべきは、その強力な毒性だ。

「歯舌」と呼ばれる銛のような器官を使い、獲物に毒を注入して麻痺させて殺し、捕らえる。通常は環形動物や他の軟体動物を捕食するが、人も誤って手に取ると刺される可能性がある。

米国立生物工学情報センターの研究によると、1匹のイモガイが持つ毒は最大700人もの致死量になる。実際、人が刺されるケースでは手のひらや指が多い。

ロールズさんは当時、自分が手に持っている生物について何も知らなかったが、イモガイの危険性を知るにつれて、すぐに「恐怖がこみ上げてきた」という。「それを手に持って振っていたことを考え、恐ろしい結果になる可能性があったと認識した。数日間は、自分が刺されたことに気づいていないだけではないかと、とてもおびえていた」

幸いにもロールズさんは刺されておらず、その後は何日経っても何の症状も出なかった。それでも彼女は、危機一髪の恐ろしい経験にひどく動揺した。

ロールズさんの動画を見たTikTokユーザーの多くは、自分も知らずに同じことをしていただろうと、彼女に感謝を示している。ロールズさんは、「この危険性が知られていないことを痛感し、情報を共有したのは正しいことだったと感じた」と述べている。

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