徳山動物園の南園入り口で募金箱に現金を入れる来園者(右)=山口県周南市徳山の徳山動物園で2026年1月1日、峰下喜之撮影

 山口県周南市は1日、サイクロンに見舞われ多大な被害が出たスリランカの支援のための募金活動を始めた。徳山動物園にはスリランカから寄贈されたゾウ2頭がおり、「ご恩に報いる」(藤井律子市長)として、南北2カ所の園入り口に募金箱を設置した。毎週日曜には、ゾウをモチーフにしたマスコットキャラクター「しゅうぞう」らがゾウ舎前で協力を呼び掛ける。

 スリランカは2025年11月下旬、サイクロン上陸による大雨で、中部の丘陵地帯を中心に洪水や土砂崩れが相次いだ。死者は400人以上とされる。

 2頭は、13年9月にやって来た雄のミリンダ(18歳)と雌のナマリー(19歳)。募金活動の背景には、2頭が童謡「ぞうさん」の作詞で知られる詩人まど・みちおさんの故郷、周南市を象徴する人気者となった経緯がある。

 ミリンダは年末休園中に18歳になったばかりで、園は3日午後2時半から、ゾウ舎でミリンダに果物ケーキを贈る「お誕生日会」を開催。その際、飼育員が2頭の来園の経緯や募金の趣旨を説明する。

 また、日曜祝日に職員が常駐する自然学習館の「3D動物ぬりえ」体験コーナーにも募金箱を置き、100円以上の募金者に2頭の写真を使ったオリジナルポストカードをプレゼントする。

 1日、京都市から周南市の妻の実家に帰省中の翁長朝功(おながともかつ)さん(34)は「子供たちが大好きなゾウの母国との縁が広がれば」と南園入り口の募金箱に現金を入れた。

 募金は3月31日まで受け付ける予定。市は集まった浄財を駐日スリランカ大使館(東京都)に届ける。【峰下喜之】

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