猫が飼い主を忘れてしまうことはある?(写真はイメージです) Achraf Talha-Unsplash
<猫の記憶はどれくらい持続するのか。飼い主のことは、何日も会わなければ忘れてしまうのか>
猫といえば独立心が強く、時としてよそよそしいと思われがち。しかし実際には驚くべき記憶力を持っていて、顔を覚えているだけでなく、自分に安心感を与えてくれる眺めや音、におい、習慣と結び付いた記憶を積み重ねて蓄えている。
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「猫は独特」と指摘するのはイングランドの動物看護師ジェーン・ダビッドソンさん。「猫の記憶力は犬と似ている部分もあるものの、重要な違いがいくつかある。猫の記憶は自分がいる物理的な空間と眺め、音、におい、日常習慣が重なり合っている」と本誌に語った。
デンマーク・オーフス大学の自伝的記憶研究センターの研究によると、猫と犬は過去の出来事を思い出す驚くべき能力を持っている。犬と猫の飼い主375人を対象に実施した調査では、自分のペットは特定の経験を記憶しているという回答が80%に上った。こうした記憶は、例えば特定の場所など、そのペットが知っている何かがきっかけとなって浮上することが多い。人間が思い出そうとしなくても記憶がよみがえることがあるように。
インスタグラムでは、2匹の保護猫のアカウント(@oreoandpumpkinspice)に投稿された12月28日の動画が話題になり、900万回以上再生されている。
「たった3カ月一緒にいただけで、この子たちの心の奥深くにあなたのことが刻まれる。そしてあなたのことは一生忘れない」。動画にはそんな言葉が添えられている。
「だから捨てられた猫は同じ場所にとどまることが多い。たとえその子の里親になりたいという人が現れても、まだ元の飼い主に戻って来てほしいと思う。だからどうか、簡単に猫を捨てないで」
ダビッドソンさんもこの動画に共感を寄せている。「私の経験では、猫が飼い主を『忘れる』とは思えない。猫にとって家庭生活の経験は多層的で、私たち人間が最も大切だと思う感情的な関係だけで構成されるわけではない。猫は物理的に安心感を感じた家を、同じくらい大切に思っている」
「安心して寝て、食べて、遊べる空間がある場所。猫たちは飼い主をそれと結び付けている。だから、飼い主が家賃を払ってくれることに感謝はしないまでも、飼い主が快適な暮らしの一部であることを認識している」「これはやがて長期的な記憶の一部になる」
本誌は猫のブリーダーと飼い主を結ぶオンラインプラットフォーム「Meowoff」の獣医師イリーナ・スミルノバさんにも話を聞いた。
「猫は飼い主のことを、特に強く安定した絆がある場合は、簡単には忘れない。私の観察では、猫は飼い主のことを何カ月も何年も記憶の中に留めておくことができる。いつも大切にして愛情を注ぎながら接していた場合、なおさらそれが言える」
「そうした記憶を鮮明に保ち続ける上で、においや音、過去の触れ合いが果たす役割は非常に大きい」
旅行に出かけた飼い主のことを、猫が忘れることはない。しかし飼い主が不在の間に猫の世話をする人は、猫の仕草から気持ちを読み取ることが大切だとダビッドソン氏は話している。
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