厚生労働省は14日、2022年と23年に新たにがんと診断された患者はそれぞれ99万930人、99万3469人だったと発表した。99万人弱だった21年から横ばいで、年齢を調整した人口10万人あたりのがんの罹患(りかん)率も同水準だった。国内で16年以降にがんの診断を受けた全ての人を網羅する「全国がん登録」に基づいてデータを報告した。

新たに診断されたがんの部位別の患者数では、22年、23年ともに男性では前立腺、大腸、肺の順番で多かった。女性では乳房、大腸、肺の順だった。男女を合わせた23年の患者数は約15万4000人の大腸がんが最多で、肺がんが約12万4000人、胃がんが約10万5000人だった。
全国がん登録に基づいた、がん患者の5年生存率も初めて発表した。16年にがんと診断された15 歳以上の患者では大腸(直腸・結腸)が67.8%で、胃は64%だった。肺は37.7%で、特に治療が難しい膵臓(すいぞう)は11.8%だった。
「全国がん登録」には16年以降にがんと診断された全ての人が登録されている。従来は都道府県や病院単位で集約する「地域がん登録」や「院内がん登録」も使い、患者数などのデータを集めていた。ただ、患者が都道府県をまたいで転居した場合に重複してしまうなどの課題があった。精度の高いデータを集めることで、より実態に近い分析ができるようになる。
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