ゲームとの正しい付き合い方とは Creation Company-shutterstock
<ゲームがユーザーにどのような影響を与えるのかという問題については、さまざまな意見が存在しているが>
「ゲームはユーザーに悪影響を及ぼす」「ゲームは1日1時間」...。そのような言説は昔から存在する。果たして、ゲームは本当にユーザーに悪影響を及ぼすのか。適正なプレイ時間は何時間なのか。
【動画】ゲームをプレイし続けると、プレイヤーに何が起こる?
マリオ・シエルボ教授(公衆衛生)を中心とした豪カーティン大学の研究チームは、オーストラリア国内の5つの大学に通う学生317人を、週あたりのゲームプレイ時間に基づいて、「ライトゲーマー(0〜5時間)」「ミドルゲーマー(5〜10時間)」「ヘビーゲーマー(10時間超)」の3つのグループに分類。各グループの健康状態について調査した。
結果、食生活の質、睡眠、体重の面で、ライトゲーマーとミドルゲーマーの間に違いはほとんど見られなかったが、ヘビーゲーマーは、明らかに健康状態が悪いことが判明したのだ。
さらに、ヘビーゲーマーは、食生活の質が大きく低下していることもあり、肥満と分類される可能性も高かった。ヘビーゲーマーのBMIの中央値は26.3で、健康とされる基準を上回っていた。これに対し、ライトゲーマーおよびミドルゲーマーのBMIの中央値はそれぞれ22.2、22.8で、いずれも健康的な範囲内に収まっていた。
また、ストレスや身体活動、生活習慣といったゲームのプレイ時間以外の要素を考慮しても、ゲームに費やす時間が1時間増えるごとに、食生活の質が低下することもわかった。
睡眠の質は全体的に芳しくなかったが、ミドルゲーマーおよびヘビーゲーマーは、ライトゲーマーと比べて特に質が悪かった。ゲームのプレイ時間が長くなるほど睡眠の妨げになる傾向が見られ、とりわけ夜遅くまでゲームをする場合にその傾向が顕著に見られる。
本研究はゲームのプレイ時間と健康状態の悪化の因果関係を直接的に証明するものではない。しかし、研究者らはゲームプレイ時間が長くなるほど、健康状態が悪くなることを懸念している。
また、研究者らは、ゲームそのものが必ずしも有害というわけではなく、社会的または認知的な恩恵をもたらす可能性もあると指摘。問題となるのは、ゲームのやりすぎによって、定期的な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠といった健全な習慣が妨げられる場合だとした。
そして、ゲームプレイ中は定期的に休憩を取ること、夜遅くのゲームプレイを避けること、健康的な間食を選ぶことなど、簡単な工夫によって健康へのリスクを軽減できる可能性があると提言している。
最近体調がすぐれないという人は、一度自身のゲーム習慣を見直してみるのもいいかもしれない。
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