大学入学共通テストに臨む受験生ら=東京都文京区で2026年1月17日午前9時6分、滝川大貴撮影

 大学入学共通テストが17日、全国650会場で始まり、地理歴史、公民、国語、外国語の4教科が実施された。現行の学習指導要領に対応した「新課程」に基づく2年目となり、前回に引き続き絵画やグラフを含む複数の資料を読み解いたり、情報を関連づけて考えたりさせて読解力や思考力を測る問題が相次いだ。

 出願者数は49万6237人で2年連続で増加。共通テストを利用する国公私立大・短大などは813校に上る。

 初日の科目では「歴史総合、世界史探究」の設問で、フランス革命を描いた漫画「ベルサイユのばら(ベルばら)」が引用され、当時の女性の地位や家父長制について考えさせた。「歴史総合、日本史探究」では国内の災害の歴史に関連して発生年を問う問題で、17日に発生から31年を迎えた阪神大震災が選択肢に含まれた。

漫画「ベルサイユのばら」が引用された大学入学共通テストの「歴史総合、世界史探究」の問題。主人公の「オスカル」を取り上げた=東京都千代田区で2026年1月17日、西本紗保美撮影

 このほか、国語では複数の文章を読み解く問題で、資料の一つに絵本「イワシ むれで いきる さかな」の一部が掲載された。河合塾によると、大学入試センター試験として実施された1990年以降、国語に絵本が登場するのは初めて。共同で問題を分析した駿台予備校・ベネッセコーポレーションの担当者は「題材の多様化がうかがえる」とした。

 大学入試センターによると、全国4会場で計34人が係員の誘導ミスなどで最大で150分の試験時間の繰り下げ対象となった。北海道札幌北高では天井から電子音のような音が断続的に発生。29人が教室を移動したため試験時間を25分繰り下げて開始した。また、係員の対応ミスで地理歴史、公民を受験できなかった1人について再試験することになった。

 2日目の18日は理科、数学、導入2年目の情報が実施される。【木原真希、西本紗保美】

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