学校(写真はイメージ)=ゲッティ

 神奈川県真鶴町立真鶴中学校(北村しのぶ校長、生徒数98人)で1年生の担任をしている30代の男性教諭が、生徒に暴力を振るう不適切指導を繰り返し、校長らが生徒と保護者に謝罪していたことが町教育委員会などへの取材で判明した。この教諭は9月1日付で町教委に人事異動し、再発防止のための研修を受ける予定という。

 町教委によると、7月以降に保護者や複数の生徒が学校側に対し、男性教諭からの暴力行為を訴えた。学校側が教諭本人や生徒に聞き取り調査をしたところ、5~7月、生徒5人に対し5件の不適切指導があったことが確認された。

 内容は、「弁当を食べるのが遅い」と頭をつかんで机に押さえつけた▽講話を聞く時に「だらけている」として胸ぐらをつかんだ▽休み時間に遊んでいた際に体を押して床に倒した――など。

神奈川県真鶴町

 学校は26日に保護者会を開き、経緯を説明するとともに、校長と男性教諭が出席した被害生徒と保護者に謝罪した。また、「生徒の前には立たせられない」として男性教諭を町教委に異動させ、再発防止のプログラムを受けさせることなども説明されたという。

 町教委は今後、一連の事案を県に報告した上で詳しい対応を決めていく方針。【本橋由紀】

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