有名店のシェフらが魅力ある食品を発掘する企画「食べるJAPAN美味アワード2026」(国税庁など後援)のグランプリに、大分県豊後大野市で干しシイタケを生産する夢中炭窯(むちゅうすみがま)の「金色出汁(こんじきだし) 炭火干し椎茸(しいたけ)」が選ばれた。炭火でじっくりと乾燥させた芳醇な香りと、出汁の豊かな味わいが高く評価された。【岡田愛梨】
美味アワードでは、書類審査を通過した約100食品の中から、イタリアンレストランのシェフや料亭のオーナーが審査して、地方を中心に全国の美食を選び抜く。グランプリに輝いた干し椎茸は、元豊後大野市職員で夢中炭窯代表の宗像修さん(63)が生産する。
原木で育てたシイタケを、クヌギ炭の七輪で低温を保ち1日半かけてじっくりと乾燥させ、香りやうまみを引き出している。干し椎茸の出汁は金色に輝き、料理に使うだけでなく、冷蔵庫で一晩寝かして飲んでうまみを楽しむことができる。
趣味で自宅近くの山で採れたクヌギで炭を作っていたという宗像さん。子どものころに、祖母が炭火で干しシイタケを作っていたのを思い出し、ある時に自分でも挑戦した。「いろいろな人に食べてもらいたい」と、2012年に「夢中炭窯」の屋号で本格的に生産を始め、道の駅に持ち込んだが、当初は全く売れなかった。
販売は半ば諦めて、親戚や知り合いに配ったところ、2年前の春に鹿児島県で食品のブランディングをしている友人から量産を頼まれたことが転機となった。友人がパッケージデザインを改良し、販路を拡大してくれた。現在は年間約150キロを生産し、東京の料亭でも使われている。
今月5日には豊後大野市役所に受賞報告に訪れて感謝状を贈られ、宗像さんは「人生で初めての感謝状で緊張しているが、ありがたい。生産量を増やしていきたい」と意気込んだ。
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