岩手銀行(岩山徹頭取)は1日、盛岡市動物公園(辻本恒徳園長)と共同でニホンツキノワグマの生態を学ぶ講座を同園で開いた。
講座には同行行員とその家族ら約30人が参加。まず、盛岡市中心部にある同行本店の地下駐車場に昨秋、ツキノワグマが入り込んだ時、吹き矢で捕獲した辻本園長が講話した。
辻本園長は「昨年、盛岡では市街地に毎日のように出没するというありえないことが起きた。クマは人間が嫌なので、出合うと攻撃してしまう。よく人に追われて走り回る映像が流されるが、山にいるクマはのんびりと暮らしている」と解説。「昨年、盛岡で100頭以上、岩手県内では1000頭以上が駆除されている。駆除とは殺すこと。仕方ないことではあるが、ずっと続けるのは正しいことなのか。続かないことを願っている」と話した。辻本園長は吹き矢の実演も行い、参加者も試した。
その後、同園で冬眠中のクマの様子を観察。飼育員から冬眠中でも物音で覚醒することなどを興味深そうに聞いていた。
辻本園長は「クマの駆除は一時しのぎで根本的な解決にならない。クマの生態を正しく理解し、ひいては問題の解決につながってほしい」と話す。同行地域貢献部の吉田健一郎オフィサーは「クマは森の豊かさを示す一方、近年では人里に出没し被害を出している。クマの生態を学び、共生のあり方を考え、持続可能な未来につながれば」と話した。【佐藤岳幸】
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