写真はイメージ=ゲッティ

 介護のために同居したくないと考える30~40代の子世代は6割なのに対し、50代以上の親世代は8割が同居を望んでいないとの結果が民間企業の調査で明らかになった。子に介護の負担をかけたくないと考える親世代が多いという。

 調査は3月初旬、老人ホームや介護施設の検索サイト「ライフル介護」を運営するライフルシニアが実施。親と子で同居していない計1081人(親世代536人、子世代545人)を対象にインターネットで同居に関する意向を尋ねた。

 その結果、親世代では「同居したくない」が43・5%、「できれば同居したくない」が35・6%と、8割弱が同居に否定的だった。「積極的に同居したい」は3・0%、「できれば同居したい」は17・9%にとどまった。

 同居に否定的な理由を複数回答で尋ねたところ、「子に負担をかけたくない」が84・1%と最多だった。「自分のことは最後まで自身でなんとかしたい」が48・2%、「自身のストレスが増えそう」が37・6%と続いた。

 同居に肯定的な理由では「子しか頼れない」「介護施設に入りたくない」などが上位だった。

 子世代では61・8%が同居に否定的で、肯定的は38・2%。否定的な理由は「介護によるストレスが増えそう」が52・8%と最多で、「仕事や育児と介護の両立ができない」が37・8%、「配偶者や子どもに迷惑をかけたくない」が22・5%などと続いた。

 同居を肯定する理由は「親孝行がしたい」「同居で介護や世話の手間を軽減できる」などが上位だった。

 ライフルシニアによると、同居介護には体調の変化に気付きやすい一方で、介護と育児が重なる「ダブルケア」で負担が増える場合がある。別居は遠方だと交通費の負担が大きい半面、訪問介護などのサービスが組み合わせやすい良さもあるという。

 担当者は「メリットとデメリットを考慮し、試行期間を作って段階的に同居するかどうか判断する方法もある」としている。【渡辺諒】

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