放映中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」にちなみ、和歌山城が脚光を浴びている。3月に和歌山城ホールで開催されたシンポジウムでは、「和歌山城名誉大使」を務めるタレントの田村淳さん(52)が「和歌山城の歩き方」と題して講演。田村さんは「『連立式天守』が特徴で、全国を見てもここまで荘厳なお城はなかなかない」と紹介した。【安西李姫】
和歌山城は1585(天正13)年、紀州を平定した羽柴(豊臣)秀吉が弟の秀長に命じて築城させたことが始まり。縄張り(設計)を担当したのは「築城の名手」と称された藤堂高虎だった。その後は浅野期(1600~19年)や徳川期(1619~1867年)に発展したとされる。
「お城好き」として知られる田村さんは民放テレビ番組の堀の水を抜くロケで和歌山城を訪れたことをきっかけに、2025年4月から名誉大使に任命されている。
講演ではまず基礎知識として、全国にある天守閣の種類を紹介。主には複合式▽連立式▽連結式▽独立式――の4種類があり、和歌山城は姫路城などと同じ連立式に分類される。複数の天守ややぐらが結ばれ大きく見える構造で、「圧倒的なお城のかっこよさを醸し出すのが連立式」と力説した。
見どころとしては、復元された御橋(おはし)廊下や国重要文化財の岡口門をピックアップ。「みんな天守閣を目指してたったかたったかと歩くが、天守にたどり着くまでが面白いのに……」と笑いを誘った。
豊臣兄弟の軌跡を感じるスポットでは、石垣が挙げられた。自然の石がほとんど加工せずに積み上げられた「野面積み」は豊臣・桑山期のものとみられ、加工され形が整った徳川期の「打ち込みハギ」「切り込みハギ」などとの違いを楽しむことができる。
田村さんは「一つのお城で、異なる時代の石垣を見られるのが和歌山の魅力」と説明。お城巡りでは、天守などに開けられている防御用の穴や窓「狭間(さま)」の違いを見ることもおすすめといい「ぜひ足軽目線で巡ってみてください」と呼び掛けていた。
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