17日の一般公開を前に報道陣に公開されたマルミミゾウの赤ちゃん=広島市安佐北区の安佐動物公園で2025年9月16日、佐藤賢二郎撮影

 安佐動物公園(広島市安佐北区)は16日、8月5日に国内で初めて誕生したマルミミゾウの雄の赤ちゃんを報道陣に公開した。順調に成長しており、17日から一般公開し、同時に愛称の募集も開始する。

 母メイに続いて展示場に出てきた赤ちゃんは、場内を元気に歩き回り、泥を体にこすりつけたり、メイの乳を飲んだりして、愛くるしい様子を見せていた。

 マルミミゾウは、アフリカ中央部から西部の森林地帯に生息し、小型で耳の形が丸いのが特徴。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでCR(深刻な危機)に分類されている。国内では、飼育しているのは安佐動物公園だけだ。

 赤ちゃんの体重は16日時点で113キロ。足元から肩までの体高は88センチ。担当飼育員の栗原龍太さん(57)は「生後すぐはヨタヨタしていたが、今はしっかり歩けるようになり、食べ物にも関心を示している。このかわいい様子は今しか見られない。親子の触れ合いもしっかり見ていただき、ゾウに関心を持ってほしい」と話す。

 一般公開は当面の間、午後1時半からの1時間のみで、母子の体調などに配慮しながら延長する方針。愛称募集は、入退場門近くの特設テントに応募用紙と応募箱を設置して10月10日まで受け付ける。職員らによる選考を経て同月25日に命名式を行う予定。【佐藤賢二郎】

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