
カーショー投手は2008年にドジャースでデビューし、大きく曲がるカーブやキレのあるスライダーを持ち味に、2011年に21勝をあげて初めてサイ・ヤング賞を受賞しました。
その後も2013年から2年連続でサイ・ヤング賞を受賞し、特に2014年は21勝3敗、防御率1.77という圧倒的な成績でMVP=最優秀選手にも輝きました。

この数年はけがに悩まされましたが、今シーズンは5月に大リーグに復帰するとここまで10勝をあげ、大リーグ史上20人目となる通算3000奪三振も達成しました。
ここまでの通算成績は222勝96敗、防御率2.54となっています。
カーショー投手は18日の試合前に本拠地のドジャースタジアムで記者会見に臨み「今シーズンは最高の仲間たちと最高のシーズンを過ごせたからこそ、今がその時だと思った」と今シーズン限りで現役を引退することを発表しました。
会見には大谷翔平選手など多くのチームメートも出席し、カーショー投手は目に涙を浮かべながら「一番恋しくなるのは、試合が終わって勝利を仲間と分かち合うあの瞬間だと思う。ただ、まだやるべきことは残っている。最後の日を勝って終えるためにここからはチームの勝利に集中したい」と話し、ワールドシリーズ連覇への思いを新たにしていました。
カーショー投手は19日、日本時間20日のジャイアンツ戦で先発登板します。
記者会見には大谷の姿も

試合前に行われたカーショー投手の記者会見には、大谷選手などドジャースのチームメートも駆けつけ、カーショー投手はその姿に「彼らの目を見ることができない」と涙を流しました。
2020年からともにプレーするベッツ選手は「一緒にプレーできたことは本当に幸せだった。彼は勝利を心から望んでいて、チームを鼓舞してやるべきことに集中させてくれた特別な存在だった」とたたえました。
フリーマン選手は「1か月以上前に彼から引退を伝えられた。彼がいなくなるなんて信じられない」としたうえで「全盛期ほどの球速はないが、それでもまだチームのためにしっかりと投げ続けている。彼は史上最高のピッチャーの1人だ」とカーショー投手の存在の大きさを話しました。
また、ロバーツ監督はカーショー投手について「先発になるかリリーフになるかはわからないが、必ず役割はある」とポストシーズンでもプレーする方針を示し、「チームは彼をチャンピオンとして送り出したいと思っている」と連覇への思いを強くしていました。
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