陸上の世界選手権は8日目の20日に男子400メートルリレーの予選が行われました。
2組に分かれて行われた予選では、各組の上位3着までと、4着以下でタイムの速い上位2チームが決勝に進みます。
2組に出場した日本は、1走が小池祐貴選手、2走が柳田大輝選手、3走が桐生祥秀選手、アンカーが鵜澤飛羽選手の4人のメンバーで臨みました。
レースは、1走の小池選手が好スタートで飛び出して上位につけました。
2走の柳田選手へのバトンの受け渡しでは詰まる場面がありましたが、柳田選手は持ち味の大きなストライドで上位をキープしたまま3走の桐生選手につなぎました。
3走での経験豊富な桐生選手からアンカーの鵜澤選手へのバトンパスはスムーズに決まり、鵜澤選手が3着でフィニッシュして、日本は2大会連続の決勝進出を決めました。
タイムは38秒07で予選全体で5番目でした。
決勝は大会最終日の21日に行われ、日本は銅メダルを獲得した2019年以来3大会ぶりのメダル獲得を目指します。

1走の小池祐貴選手は、多くの歓声が送られたことについて「こんなに観客が埋まって、こんなに歓声があるのかと鳥肌が立った。めちゃくちゃ楽しかった」と興奮気味に振り返りました。
2走の柳田大輝選手は「バトンに関してはまずはしっかりつなぐということを指示されていた。決勝に向けて修正する部分はあるが、しっかりいい位置でバトンをもらって桐生さんに走りやすい位置で渡そうと思っていたので、少しでもできていたらよかった」と冷静に振り返っていました。
3走の桐生祥秀選手は、男子100メートルで予選で敗退したことを踏まえて「自分の100メートルのレースは、あしたが終わってから振り返るので、きょうはリレーをしにきている。着順によって、しっかり予選を通ったのでよかったと思う」と力強く話しました。
アンカーの鵜澤飛羽選手は「走る前までは緊張していたが、このメンバーがいるので緊張する必要がないと思った。もらったバトンを持っていち早くゴールに向かうだけだった」と淡々と振り返っていました。
最後に小池選手が21日の決勝に向けて「バトンを攻めることと雰囲気に乗っかって思いきり走るだけ」と力強く意気込み、ほかの3人に対して「仲よくやりましょう」と笑顔で呼びかけていました。
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