世界陸上の大会8日目に行われた男子4×400mリレーと男子4×100mリレーの予選で、異例の救済措置が取られることとなった。

世界陸連は20日に行われた、男子4×400mリレー予選の1組で、アメリカ(4レーン)とケニア(7レーン)がザンビアの妨害を受けたことで救済対象となり、再レースが21日午前10時40分から行われる。2チームが予選と同じ走者と走順、レーンでレースを行い、勝った方が追加の9チーム目として決勝進出を果たす。4連覇を目指していた王者・アメリカは、敗退から一転、連覇に向けて光が差し込んだ。

さらに男子4×100mリレーでは予選2組で、1走から2走へのバトンパスの際に、イタリアと接触し途中棄権となったパリ五輪銀メダルの強豪・南アフリカが救済の対象に。予選と同じメンバーと走順で、21日午前10時33分から単独で再レースを行うと発表した。

その救済レースで予選全体8位のフランスのタイム、38秒34以下で走れば、日本を含め、決勝に進んだ8チームとともに決勝の舞台に立つことができる。

直近の世界陸上での救済レースは、22年オレゴン大会の女子100mハードル予選で実施された。組5着でフィニッシュしたベルギーの選手が、隣の選手の転倒によって、影響を受けたという抗議が認められ、準決勝進出をかけて1人で再レースを行った。しかし、レースは最後の10台目のハードルを越えた直後に転倒してしまい、予選突破を逃した。

※写真:男子マイルリレー予選でアメリカの2走を務めたD.スミス選手

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