今季限りでの現役引退を表明したプロ野球・横浜DeNAベイスターズの森唯斗投手(33)の引退会見が21日、横浜市内の球団事務所で開かれた。
12年の現役生活を振り返り、「ここまでできると思っていなかった。いい野球人生だった」と語った。
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今季は8月28日の阪神戦で今季初登板し、5回2失点で白星を挙げた。「今年やらないと厳しいと思っていた」といい、その登板後、9月に入ってから球団との話し合いを経て決断したという。
ソフトバンク時代にはリーグ優勝を4回、日本一を6回経験した。何度も胴上げ投手となった右腕は「初めて抑えをして、日本一になった試合は今でも覚えている」と語った。
通算485試合登板で27勝30敗127セーブ、防御率3・21。100セーブ、100ホールドの偉業も達成した。「欲を言うなら100勝もしたかったが、十分じゃないかな」とうなずいた。
会見終了後には、チームメートの入江大生やソフトバンクでも同僚だった三森大貴ら8選手がサプライズで登場し、花束を渡した。
後輩たちには「優勝できるチームだと思っている」と笑顔でエールを送った。
森唯の引退が発表された20日、ソフトバンクの小久保裕紀監督は「あそこまで腕が振れる投手はないし、体力があってこそ」と話した。
小久保監督はソフトバンク時代の活躍について、「サファテの後のクローザーにハマったというのがすごい。なかなかハマらないですよ、普通は。黄金時代を支えた、サファテの後に(森唯が)入ったというのが(その後もチームが)勝てた要因でしょうね」とたたえた。
森唯は徳島・海部高、三菱自動車倉敷オーシャンズを経て、2013年秋のドラフト2位でソフトバンク入り。1年目から救援として7年連続で50試合以上に登板し、18年に37セーブで最多セーブに輝いた。24年からDeNAでプレーしていた。
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