■東京2025世界陸上・最終日(21日、国立競技場)

男子4×100mリレーの決勝に挑んだ日本は、38秒35の6位で3大会ぶりのメダルには届かなかった。

決勝は予選と同じく1走にドーハ大会銅メダルメンバーの小池祐貴(30、住友電工)、2走にリレーで3大会連続出場の栁田大輝(22、東洋大学)。3走にロンドン&ドーハともにメダルメンバーの桐生祥秀(29、日本生命)、アンカーにはリレーで初出場の鵜澤飛羽(22、JAL)の布陣で挑んだ。レース後のインタビューでは、栁田と桐生が目を赤くはらし、大粒の涙を流す場面もあった。

Q.決勝の舞台はどのような舞台になりましたか。
小池:昨日に引き続きすごい歓声で、すごく夢見心地というかすごく良いテンションで走らせてもらいました。

Q.すごく楽しそうに走られてる姿というか雰囲気がありました。
小池:そうですね、おかげさまで本当にこんな歓声受けながらの舞台は一生に一度だなと思いながら走りました。

Q.そして栁田選手。パリでの悔しい思いもあったと思います。この東京・国立でリレーの決勝を走れたことはいかがでしょう。
栁田:
正直めちゃくちゃ悔しいですし…まだもっと速くなって、個人の100mでもそうですし、もっと胸を張って2走でトップで渡せるようなスプリンターになって戻ってきたい。

Q.このチームは最高のチームですね。
栁田:
このチームで…小池さんもしっかり追いついてきてくれるっていう安心感をくれましたし
、桐生さんも3走で待ってくれることで(大粒の涙を流しながら)安心して走れたのでこのチームの皆さんに感謝しかないです。

Q.桐生選手、8年ぶりに9秒台を出して、世界陸上の切符を掴んで決勝を走りました。ご自身にとってこの東京世界陸上はどんな大会でしたか?

桐生:
すみません、言葉が全然出て来ないんですけど、いやもっともっと、これだけね(感極まる)たくさんの人がいて、その中で予選もタイムが遅くて、決勝で良い走りをしようとしたんですけど。ちょっと足をつってしまって、チームに迷惑をかけてしまって。10年間やってきながら、なんでこんなところで僕はミスをしてしまったんだろうって。ゴールした後、日本が勝って、拍手をもらいたかったんですけど、本当に僕は今回、走れなかったのがどうすればいいのか正直わからないですし、なんて言葉を、見てくださってる人たちに、かけていいのかわからないので、申し訳ございません。

Q. すばらしい経験になったんじゃないですか
桐生:
こういう大歓声の中で走れたのは良かったですし、栁田君とか鵜澤君と決勝でしっかり走ったことは無かったので、こういう体験をしながらもここで終わらないように、やっぱりメダルを取る。それしか言えないですし、速く走るしかないのでまた帰ってきたいと思います。

Q.この東京世界陸上、どんな大会になりましたか?
鵜澤:
今3人が言った通り、悔しい結果ですけど、会場に来てる人、ここに来る間に「ありがとう」って言ってくれた人たちがいて・・・。こっちこそありがとうだなって本当に…はぁー…強くなります。俺たちはもっと強くなって戻ってきて、胸張ってメダル取って…頑張ります。

Q.多くの日本の子どもたちが陸上を始めたいと思っています。その子供たちにメッセージを
鵜澤:
俺が、自分も桐生さんたちの世代を見て育ってきて、やっぱメダル取ったところを見て、格好いいなと思っていた。まだその時は自分、陸上を始めてなかったですけど、やっぱそういうきっかけっていうのは凄い大事だなって思うので。格好いいと思った、凄いと思ったっていう気持ちはやっぱり心の中に、表じゃなくてとめておいて。いつかその子たちがここに立つときに、あのときやっぱりああやって感じてよかったなって思えるような、そんな大会になってたら嬉しいなと思います。

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