来年2月のミラノ・コルティナオリンピックのカーリングの混合ダブルスで、日本は、出場枠を獲得できておらず、残る2つの枠をかけてことし12月にカナダで行われる世界最終予選に臨みます。
最終予選に出場する日本代表チームを決める決定戦が25日から北海道稚内市で開かれるのを前に24日は公式練習が行われました。

代表決定戦に出場するのは、おととしの世界選手権で銀メダルを獲得し去年12月の日本選手権で優勝した松村千秋選手と谷田康真選手のペア。

前の年度となる去年2月から3月にかけて行われた日本選手権を制した上野美優選手と山口剛史選手のペア。

そして日本のペアで世界ランキングが最上位の小穴桃里選手と青木豪選手のペアです。
3つのペアは総当たりの予選リーグで2試合ずつ戦い、その上位2つのペアが決定戦に臨み、予選の結果を含めて先に3勝したチームが代表となります。
日本代表決定戦についてNHKはBSで中継します。
松村「全力で戦う」谷田「恩返しできるようなプレーを」
松村千秋選手は「この大会を楽しむところから始めたい。見てくださる方々にいい試合や感動をたくさん届けたいし、その先にオリンピックが待っていると思うので、まずはこの大会を全力で戦いたい」と意気込みを話しました。
そのうえで、4人制を含めてオリンピックへの挑戦が4回目になることについて「オリンピックを目指せることへの幸せも感じるし、支えてくれた方々への恩返しのためにもオリンピック出場をかなえたい。その第1段階として今大会は勝つ」と強い決意を口にしました。
ペアを組む谷田康真選手は「大会を前にとてもワクワクしている。今月に入って4人制のカーリングの代表決定戦や、陸上の世界選手権を目の当たりにして、とてもモチベーションが上がっている。陸上の感動に負けない試合をしたい」と意気込みを話しました。
そして「前回の北京大会では出場権を獲得できなかったが、どうしたら勝ち取れるかを考え挑戦してきたので、またその舞台に立てるようにしたいし、恩返しができるようなプレーを見せたい」と話していました。
上野「勝ちきって五輪へ」山口「この種目の魅力伝えたい」
SC軽井沢クラブのペアは、9月、同じ会場で行われた4人制の代表決定戦で女子の上野美優選手は敗れた一方で、男子の山口剛史選手は勝って最終予選に進むことが決まっています。
上野選手は「4人制の決定戦でもこの稚内市で戦っていたので、帰ってこられてうれしく思うしそこで成長したことを生かしてここで輝きたいと思う」と話しました。
そのうえで、4人制の決定戦の最後の一戦で敗れたことを踏まえて「勝ちきることができず、最後の最後に目の前でオリンピックへの道が途絶えたことを経験したので、この大会で勝ちきってオリンピックの道を再び歩みたいという気持ちが強い」とオリンピックへの思いを語りました。
山口選手は「混合ダブルスは4人制と違って難しいところがたくさんあるが、この種目で日本チームはまだオリンピックに出たことがないので、なんとかオリンピックまで勝ち進んで、この種目の魅力をもっと伝えられるようにしたい」と意気込みを話していました。
小穴「代表決定戦は集大成」青木「1投1投集中して」
小穴桃里選手は「前回の代表決定戦は解説者として会場に来ていて、自分もこの舞台に立ちたいと思っていた。3年かけて初めて代表決定戦の舞台に来られたことはうれしく思う」と話しました。
そのうえで「苦しい経験もしてきたが、あとは準備してきたことを発揮するだけだ。オリンピックに向かう中で子どもが生まれたり所属していたチームを辞めたりするなど、環境を変えて新たなチャレンジをしてきたので、代表決定戦は集大成だと思っている」と力強く語りました。
ペアを組む青木豪選手は「ここまでやってきたことに自信を持って1試合、1試合、楽しく過ごしていきたい。オリンピックが初めて手に届きそうなところまできたので、このチャンスを逃さないように1投1投集中して投げたい」と意気込みを示しました。
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