
《ナショナルリーグ》
ナショナルリーグでは最後まで決まっていなかったワイルドカードの3位がレッズに決まり、千賀滉大投手が所属するメッツは2年連続となるポストシーズン進出を逃しました。
◇ワイルドカードシリーズ:ドジャース×レッズ

この結果、30日から始まるワイルドカードシリーズで西部地区優勝のドジャースとレッズがドジャースの本拠地ロサンゼルスで対戦することになりました。
ドジャースは大谷翔平選手と山本由伸投手が先発ローテーションに入り、佐々木朗希投手はリリーフでの起用が想定されます。
先に2勝したチームが地区シリーズに進んで東部地区優勝のフィリーズと対戦します。
レッズ 今季の成績は
ドジャースがワイルドカードシリーズで対戦するレッズは、ナショナルリーグ中部地区に所属するチームで、オハイオ州シンシナティを本拠地にしています。これまでワールドシリーズ制覇が5回と実績は豊富ですが、ポストシーズンの進出は今回が5年ぶりで、2022年にはシーズン100敗を記録するなど近年は低迷していました。
レッドソックスでワールドシリーズを2回制覇した経験を持つフランコーナ監督が就任したことしは、チームトップの14勝をあげたシンガー投手を筆頭にふた桁勝利をあげた投手が3人出るなど先発投手陣が安定し、上位進出につながりました。
打線は去年67盗塁で大谷選手を抑えて盗塁王に輝いた大型ショートのデラクルーズ選手が中心で、ことしもホームラン22本、37盗塁をマークしています。
今シーズンの対戦成績はドジャースが5勝1敗と大きく勝ち越していて、7月には山本由伸投手が7回を1失点に抑えて勝ち投手になっています。一方、大谷選手はレッズ戦の6試合で25打数3安打の打率1割2分、ホームランなしと苦手にしていて、今シーズン、ナショナルリーグで対戦したチームで唯一、ホームランが出ていない相手の投手陣を攻略できるか注目です。
◆ワイルドカードシリーズ:カブス×パドレス

ナショナルリーグのもう1つのワイルドカードシリーズは中部地区2位のカブスと西部地区2位のパドレスの顔合わせになり、試合は勝率で上回ったカブスの本拠地で行われます。
カブスとパドレスには、それぞれ2人の日本選手が所属しています。
▽カブスにとっては5年ぶりのポストシーズンで、鈴木誠也選手と今永昇太投手はともに初めての舞台に臨みます。
▽パドレスのダルビッシュ有投手と松井裕樹投手は2年続けてワイルドカードシリーズからのスタートです。
勝ち上がったチームが地区シリーズでブルワーズと対戦します。

《アメリカンリーグ》
◇ワイルドカードシリーズ:ヤンキース×レッドソックス
一方、アメリカンリーグでは、東部地区でブルージェイズとヤンキースが最終戦でともに勝って94勝68敗で並びましたが、直接対決の結果でブルージェイズが2015年以来10年ぶりの地区優勝を決めました。
地区2位となったヤンキースはワイルドカードシリーズにまわることになり、本拠地のニューヨークで、吉田正尚選手が所属するレッドソックスを迎えます。
大リーグ3年目の吉田選手は初めてのポストシーズン進出で、大リーグ屈指のライバル関係にある2チームの対戦が早速、実現しました。
勝ったチームがブルージェイズとの地区シリーズに進みます。
◆ワイルドカードシリーズ:ガーディアンズ×タイガース
そして、もう1つのワイルドカードシリーズは最終戦で中部地区優勝を決めたガーディアンズと地区2位のタイガースの顔合わせになりました。
タイガースは7月にはガーディアンズに対して15.5ゲーム差をつけて首位に立っていましたが、9月に入って7勝17敗と失速した一方で、ガーディアンズが20勝7敗の快進撃を見せ、大逆転を許して地区優勝を逃しました。
ワイルドカードシリーズを制したチームが、西部地区で24年ぶりの優勝を果たしたマリナーズと地区シリーズで対戦します。
ワールドシリーズの優勝回数では、ヤンキースが最多の27回で、ドジャースは球団初のワールドシリーズ連覇を目指します。
また、ブルワーズ、マリナーズ、パドレスの3チームは球団初のワールドシリーズ制覇を目指します。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。