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プロ野球、日米通算200勝に王手をかけていた巨人の田中将大投手(36)がついに偉業達成です。

プロ入り19年で積み上げた勝利

巨人・田中将大投手(36) この記事の写真は5枚

積み上げたその経験とともに。大記録達成へマウンドに上がった巨人・田中投手。1回、中日打線相手に立ち上がりを0点に抑えます。

するとその裏、チャンスで打席には4番・岡本和真選手(29)。ライトへの当たりで3塁ランナーが生還するなど、打線が田中投手を援護し3点を先制します。

しかし3回、中日・細川成也選手(27)に20号ツーランを浴び、その差は1点に。なおもピンチを招き一打が出れば同点。許さない、あと1本。三振に切ってとり、このピンチを脱します。

巨人移籍1年目。勝ち星を積み上げられず、もがきながらも戦い続ける田中投手。先月30日は6回85球2失点。勝ち投手の権利を持ってマウンドを後に託します。

そして迎えた9回ツーアウト。田中投手がプロ19年目でたどり着いた日米通算200勝!ファンからも盟友・坂本勇人選手(36)からも大きな祝福が送られました。

神の子・マー君が成し遂げた偉業

楽天時代の田中将大投手(2007年)

田中投手は2006年のドラフトで4球団競合の末、楽天へ。プロ1年目の4月18日、記念すべき1勝目をあげます。

「マー君」の愛称で親しまれ、話題となったのは5失点ながら勝利投手になった試合。当時の野村克也監督は田中投手を「マー君、神の子、不思議な子」と称しました。

神の子・マー君は、1年目から11勝の活躍で新人王に輝きました。

2013年に日本一となった楽天

そして語り継がれるのは、2013年。開幕24連勝という金字塔を打ち立てると、日本シリーズ第7戦。球団初のリーグ優勝、さらに日本一へ導きました。

ヤンキース時代の田中将大投手(2014年)

日本で99勝をあげると、2014年からは海を渡りヤンキースへ。日本投手最長の6年連続2桁勝利を達成するなどメジャーで78勝をあげ、日本球界へ復帰します。

200勝まであと「3」とし、巨人で迎えた今シーズン。勝利を積み上げ、偉業まで“あと一つ”。そして、先月30日に史上4人目の日米通算200勝を達成しました。

日米通算200勝を達成した田中将大投手 田中投手
「自分のベストを尽くす。きょう持てる力をすべて出し切って、マウンドを降りる気持ちで試合に臨みました」
「(Q.あと一つ届いた今、どんな気持ち?)本当にうれしいです。ここまで長い時間かかりましたし、早く本拠地・東京ドームで勝ちたい、ヒーローになりたいと思っていた。時間がかかってしまったんですけど、こうして迎えることができてうれしい。きょうこれで終わりってことは何もない。クライマックスシリーズ・日本シリーズ、勢いに乗って戦っていきたい」 広告 クライマックスシリーズでも戦力

クライマックスシリーズでも戦力

振り返ると、高校でもプロ野球でもメジャーでも、さまざまなドラマを見せてきた田中投手。積み重ねてきて200勝達成です。

大越健介キャスター
「こうやって見ると、すごいピッチャーですね」 小木逸平アナウンサー
「2013年は(24勝0敗)1回も負けなかったですよね。日本シリーズではクローザーでした」 大越キャスター
「ジャイアンツとしても、きょうは緊張感のある試合を勝ち切った。だから、クライマックスシリーズではチームとしても力になったと思う。なんといっても田中投手が6回、ちゃんと試合を作る力があることを示した。これもまた戦力として大きい」 小木アナ
「すごく緊張する試合をみんなで勝てたというのが大きい」

(「報道ステーション」2025年9月30日放送分より)

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