広島カープは1日、松山竜平、田中広輔、上本崇司ら8人の選手と来シーズンの契約を結ばないと発表しました。
マツダスタジアムにスーツ姿で訪れた選手たち。8人が来シーズンの契約を結ばないことを球団から告げられました。田中広輔と松山竜平も姿を見せましたが取材には応じませんでした。
戦力外通告を受けた中にはユーティリティプレイヤーとしてリーグ3連覇に貢献したプロ13年目35歳の上本崇司の名前もありました。
上本崇司 選手
「思い出はたくさんある。3連覇できたことと新井監督には現役時代はかわいがっていただけましたし、そういった思い出の方が強い」
上本崇司は内外野をこなす守備と、打っては1番から8番までをこなす打撃、過去にはスイッチヒッターにも挑戦するなど器用なユーティリティープレイヤーとしてチームを支えました。
広島生まれで広陵高校出身の上本は明治大学を卒業後、2012年にドラフト3位で入団。連覇に突き進む2017年9月には菊池に代わって途中出場し、攻守に活躍しました。フォアボールを選んだうえに盗塁を決めてサヨナラ勝ちを演出。優勝マジックを減らし、チームに勢いを与えました。
2022年には自身初の開幕スタメンを勝ち取り、プロ初ホームランを放つなどキャリアハイの94試合で80安打、打率.307をマーク。さらに2023年にはケガで離脱した選手の穴を埋めるべく、プロ11年目にして初の4番を任され、「つなぎの4番」として新井監督の期待に応えました。今シーズンは20試合の出場にとどまった上本。きょうは新井監督をはじめ関係者にあいさつをして球場を後にしました。
上本崇司 選手
「小さい頃から野球を始めてカープを見てたので地元の大好きなカープで野球ができたのはすごい目標でもあった。うれしかった。幸せでした。」「正直身体もボロボロなので悔いは全然ない。肩の荷が下りたというかもう頑張らなくていいやという気持ちが強い」
そのほか、外野手の宇草孔基、中村健人、投手では河野佳、赤塚健利、育成の小林樹斗の各選手にも来シーズンの契約を結ばないことが伝えられました。
6年目28歳の宇草孔基は2019年ドラフト2位で入団。2年目には、43試合に出場し3割近いアベレージをマークすると、2022年には、サヨナラホームランも放ちました。
宇草孔基 選手
「球団には取っていただいて、大学の時に投げるのに苦しんでそのなかで取ってもらえて、それなのに1軍でなかなか戦力になれずに悔しい思い」「NPB以外の選択肢も含めて一度冷静になって広く考えていこうと思う」
4年目28歳の中村健人はプロ1年目に初ホームランを記録するなど63試合に出場。強肩と広い守備範囲で数々の印象的なプレーを残しました。今後はNPB以外も含めてチャンスにしがみついていきたいと語っています。
中村健人選手
「球団として25歳のルーキーを取るんだという・・・思いもあったと思うが勝負させていただいてありがたかった。それを恩返しできなかったのが悔しい」
広陵高校で高太一と同期だった河野佳は大阪ガスから入団した3年目の24歳です。
河野佳 投手
「今年あんまり思うように投げられなかったのである程度覚悟はしていたけど、実際に(戦力外通告を)言われると悔しい気持ち」「小学校も広島ですし、地元でプレーできて小さい頃から見ていた新井さんともできてすごくうれしかったですし良い先輩に恵まれて感謝しています」
2023年ドラフト5位で入団した赤塚健利は身長196センチの24歳です。
赤塚健利 投手
「野球は続けていくと思うので、もしよろしければご声援をお願いいたします」
智辯和歌山高校から2020年ドラフト4位で入団した小林樹斗は、今シーズン育成契約となった22歳です。
小林樹斗 投手
「今年に関してもまだまだやれるなという手応えも感じていたので、今後まだ野球は続けていきたい」
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