メジャーリーグのプレーオフ(PO)、地区シリーズが日本時間5日から各地で行われる。2年連続世界一を目指すドジャースは、リーグ東地区1位のフィリーズと対戦する。
第1戦を翌日に控えた4日、ドジャースの佐々木朗希(23)が前日会見に出席し、まずは「ポストシーズンも初めての経験だったので、4点差でしたけど9回に投げることができて、自分としてもすごく良かったと思いますし、自信にもなったので、次のシリーズでいきるのかなと思っています」と前回のレッズ戦(2日)を振り返った。
3人の打者に対し11球を投げ、100マイル(約161キロ)以上は6球だった佐々木。記者から“ショウヘイからの言葉は?”と聞かれると「100マイル投げられて、自分の出せるであろうパフォーマンスが出せるようになって、球速だけじゃなくて、コントロールだったり、変化球ってところも思うようなボールが投げられることによって、そこは自信を持って試合に挑めてるなって感じますし、大谷さんからはそんな声かけてもらってないですけど、『早く投げんかい』とかしか言われないです」と笑みを浮かべながら答えた。
メジャー1年目を経験して「日程的な違いは日本と結構違うと思うので、移動もそうですし、試合以外のところも難しさは感じて、試合の中では自分のパフォーマンスが出せない中で春先終わってしまったので、メジャーのこの技術的なところだったり、レベルの高さを感じる以前に、自分で自滅するような形で苦しんでた」と振り返った佐々木。
5月には右肩の「インピンジメント症候群」と診断されて負傷者リスト入り。リハビリの過程の中で、今季は投げられないという思いはよぎったか?と聞かれると「離脱する段階で、自分の中で完璧な状態で戻りたいと思っていましたし、もしかしたら今年それができないかもしれないという覚悟の中でリハビリを行ったので、そういった気持ち(今季は投げられない)ももちろんありました」と戦列を離れてからの心境を吐露。
「時間はかかりましたけど、トレーナーだったり、コーチだったり、いろんな人に育ててもらって、今ここまで状態を上げることができたので、そこにはほんとにすごく感謝してますし、それを残りのポストシーズンだったり、来年以降、パフォーマンスとして発揮したい」と感謝を力に変えて、完全復活に向かう。
チームは救援陣が安定せず、佐々木の中継ぎとしての活躍も期待される中、「投げる場面は僕が決められないので。ただ、任せられたところを精一杯投げて、チームのためになれば」と残りの試合での奮投を誓った。
この日は大谷翔平(31)も会見に臨み、佐々木の復帰については「本当心強いとみんなが思っていると思いますし、ブルペンもブルペンで新しいメンバーが入ってきて活気づいている状態じゃないかな。大事な舞台の前にまた健康な状態に戻ってきてくれたっていうのはチームとして凄く大きいこと」と語った。
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