夏の甲子園は、いよいよベスト8の戦いです。春夏連覇を狙う横浜と、公立唯一の8強・県立岐阜商業の一戦は、延長11回タイブレークの激闘となりました。

■京都国際vs山梨学院

 ベスト8が出そろった準々決勝、第1試合には身長194センチの2年生ピッチャー・山梨学院の菰田陽生が登場。

 夏の甲子園連覇を狙う京都国際と対決しました。

 1回、京都国際は、その菰田の立ち上がりを捉え、内野ゴロの間に先制。試合の流れをつかんだかに見えましたが…。

 山梨学院は2回、4番・横山。流れを変える同点ソロホームラン。

 打線好調の山梨学院は、京都国際の絶対的エース・西村を捉え、4連打で満塁とすると…。

 山梨学院はこの後、さらに2点を追加、菰田を援護します。

 山梨学院は5回、満塁のチャンスでその菰田。走者一掃のスリーベースヒット。菰田はこの試合、3安打3打点の活躍をみせました。

 山梨学院は4回途中からリリーフした檜垣がリードを守って快勝、夏の甲子園初のベスト4進出です。

■関東第一vs日大三

 うますぎるとネットで話題のトランペットおじさんが姿を見せた第2試合は、甲子園では15年ぶりとなる東京対決です。

 先制したのは西東京の日大三高。4回、1アウト1塁3塁から代打・豊泉。

 さらに7番・安部の2点タイムリーヒットでこの回3点、試合の主導権を握ります。

 1点差に詰め寄られた日大三高は5回、相手のエラーで1点を奪うと4番・田中。

 今大会2本目となるソロホームランを放ち、5対2と再び突き放した日大三高が東京対決を制し、7年ぶりの準決勝進出です。

■県岐阜商vs横浜

 第3試合は春夏連覇を狙う横浜と、公立高校で唯一ベスト8入りした県岐阜商業が対戦。

 横浜は1回2アウト、ランナー1塁で4番・奥村。

 ライトの横山のファインプレー。生まれつき左手の指がない横山、右手に着けたグラブで打球を離しませんでした。

 これで波に乗った県岐阜商は、今大会無失点だった横浜の先発、織田を攻略するなど5回までに4点を奪い、試合を優位に運びます。

 横浜の反撃は6回。1アウト満塁で5番・小野のこの当たり。ダブルプレーかと思われましたが、ランナー2人がかえって2点差。

 さらに池田がタイムリーヒットを放ち、1点差に詰め寄る横浜。8回には相手エラーで同点に追いつきます。

 試合は9回ウラ、県岐阜商が1アウト2塁3塁のサヨナラのチャンスをつくると、横浜はレフトを三遊間に配する、異例の内野5人シフトで守備を固めます。

 この状況で県岐阜商はスクイズもサヨナラならず。

 横浜はこの後、2アウト満塁も凌ぎ、試合は延長戦にもつれ込みます。

 ピンチの後にチャンスあり。横浜は延長タイブレークの10回、相手エラーと奥村の2点タイムリーヒットでこの試合初めてリード。

 しかし、まだ試合は終わりませんでした。

 そのウラ、県岐阜商は5回途中からリリーフした横浜のエース・奥村を捉え、ノーアウト満塁のチャンスをつくると走者一掃の同点。

 なおも県岐阜商、2アウト、ランナー2塁3塁のサヨナラのチャンスを迎えます。

 ここは踏ん張った奥村。横浜が凌ぎ切ります。

 さらに11回ウラ、3度目のサヨナラのチャンスを迎えた県岐阜商。バッターボックスには4番・坂口。

 県立岐阜商業サヨナラ勝ち、横浜高校が敗れました。

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