フランス競馬の第104回凱旋門賞(GⅠ)は5日、パリロンシャン競馬場の芝右2400メートルに17頭が出走して行われ、日本調教馬の3頭は敗れた。地元フランスのダリズ(牡(おす)3歳)が優勝した。1920年のレース創設から続く欧州調教馬の連勝は止められなかった。
- 凱旋門賞の馬場は軽量馬が有利? 過去の敗北から見えてきた適性
初優勝をめざして3頭が出走した日本調教馬は、オイシン・マーフィー騎乗のビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎(きゅうしゃ))の5着が最高。北村友一騎乗のクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は14着、クリストフ・ルメール騎乗のアロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博康厩舎)は16着だった。日本競馬界の悲願は、来年以降に持ち越された。
今年の3頭はいずれもフランスで行われた前哨戦の重賞レースを勝利。適性が問われる欧州の競馬場で結果を出し、凱旋門賞制覇への期待が高まっていた。
日本馬の挑戦は1969年のスピードシンボリに始まり、昨年までに延べ35頭が出走した。最高成績はエルコンドルパサー(99年)、ナカヤマフェスタ(2010年)、オルフェーヴル(12、13年)の2着。日本競馬史上最強とうたわれた無敗の3冠馬ディープインパクト(06年=3着入線後、失格)も届かなかった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。