[プロ野球]

 ロッテは17日、来年の1軍の春季キャンプ地について石垣市から宮崎県都城市に変更すると発表した。2次キャンプは引き続き、糸満市で実施する。2軍は1次を石垣市で行い、その後に都城市へ移動する。球団ホームページでは「チーム強化が目的」としている。

 宮崎県内では今年、ソフトバンク、オリックス、西武のほか、後半に沖縄へ移動する巨人と広島の1軍がキャンプした。

 一方、石垣市でキャンプするのはロッテだけ。試合機会の確保などが課題で、大人数での離島への移動も負担だった。ただし、温暖な石垣市はベテラン組や負傷した選手たちの体づくりに適しているため、2軍は同地でのキャンプを行う。

 ロッテは、石垣市出身の大嶺祐太さん(八商工高出、ロッテ-中日)の2006年ドラフト1巡目指名などをきっかけに、1軍が08年から石垣市でキャンプインしていた。

 中山義隆市長によると、成績不振を理由に1、2カ月前、球団側から1軍キャンプ地を変更する話があった。「チームとして刺激が欲しいとのこと。勝利が優先なので致し方ない。2軍は引き続き石垣でキャンプを行うので、市としてはこれまでと同様に協力体制をしっかりとつくっていきたい」と語った。

 石垣の球団ファンクラブ「1SHIGAKI26」の大城文博代表はインターネットのニュースでキャンプ地変更を知った。「驚いた。毎年春のキャンプは島の一大イベント。20年近く島民やファンと一緒に盛り上がっていたので寂しい」と残念がった。(又吉健次、塩入雄一郎、西口優子)

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