2日に開催される広島県高校駅伝。有力校は22連覇を狙う世羅、昨年中国ブロックで全国高校駅伝出場を勝ち取った西条農業。近年長距離に力を入れる工大高や、沼田です。そんな中、今回注目した高校は北広島町にある千代田高校。2022年に46年ぶりの出場を果たすと、そこから着実に順位を上げわずか三年で入賞をうかがわせる躍進を見せているんです。有力なランナーを集めているのではなく、ほとんどの部員が小中学生から幼なじみという、地元出身の高校生で構成されたチームです。強さの秘訣が、練習環境にあるということで取材に行ってきました。

千代田運動公園入り口の、正面にあるのが、壬生城跡の遊歩道を整備したクロスカントリーコースです。最長3キロのコースですが、とにかくアップダウンが激しいのが特徴。いきなり急傾斜の登りから始まります。足腰を厳しく鍛えられるだけではなく、木陰が照りつける日差しから、選手たちを守ってくれるおかげで、夏場も毎日のようにしっかり走り込むことが出来ました。
そのほかにも、獣道のようなコースなど新設されたコースもあります。実はこのクロスカントリーコース。陸上を頑張る地元の子どもたちをバックアップしようと北広島町が整備しました。生徒たちへのヒアリングや、駅伝の町・世羅にも視察にいくなど、およそ2年をかけて入念に準備、整備が行われてきました。このコースに、選手たちは感謝を胸に走り込みます。

河内洋翔 主将
「きついんですけど、大切な練習。町の方々などに感謝の思いを込めて走りたい。」

千代田高校は去年、学校史上初の一桁順位。しかし入賞の6位には一歩及びばず、悔しさも味わいました。今年目指すのは学校初の入賞だけでなくトップ4入りを目指します。
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