大リーグは11月1日(日本時間2日)、ワールドシリーズ(WS)の第7戦がカナダのトロントであり、2年連続でワールドチャンピオンの座を狙うドジャース(ナショナル・リーグ)が、32年ぶり3度目のWS制覇に挑むブルージェイズ(アメリカン・リーグ)と対戦。
- 担当記者が追った大谷翔平のポストシーズン きょう運命のWS第7戦
WSは7回戦制の4戦先勝方式。最終第7戦までもつれるのは、ナショナルズがアストロズを破った2019年以来となった。
ドジャースが2連覇すれば、1998年~2000年まで3連覇したヤンキース以来の快挙。
ドジャースの大谷翔平は「1番・投手兼指名打者(DH)」で先発メンバーに名を連ねた。
試合前の会見で、ドジャースのロバーツ監督は大谷の先発投手起用について「それが最も理にかなっていると思った。(投球)イニング数に関してはまだ分からない。彼の出だし、投球内容、調子次第」と話した。
前夜に先発登板した山本由伸は、試合前にキャッチボールをした。ロバーツ監督は「調子次第で『(第7戦の登板に)興味がある』と言っていた。彼の精神的な強さは今まで見てきた選手の中でも屈指だ」と称賛した。
一方、ブルージェイズのシュナイダー監督は「彼(大谷)のやっていることは特別だ。今日はまったく新しい状況と課題が待ち受けているが、万全の準備が整っていると確信している」と話した。
第1戦はブルージェイズ打線がつながり、ドジャースは4―11で逆転負けした。ドジャースの大谷は4打数1安打2打点で、WSでは2009年の松井秀喜(ヤンキース)以来、日本選手2人目となる本塁打を記録した。
第2戦はドジャースが5―1で快勝。先発の山本由伸が、9回を被安打4、8奪三振、1失点と好投。四回以降は走者を一人も許さず、WSで日本選手初の完投勝利を記録した。
第3戦は延長十八回にフリーマンがサヨナラ本塁打を放ち、ドジャースが6―5でブルージェイズを下した。6時間半を超える総力戦のなか、大谷は4打数4安打で2本塁打。4打席連続で申告敬遠される場面もあった。佐々木朗希が救援で好投した。
第4戦はドジャースが2―6で逆転負け。WS初登板となった先発大谷が、三回に逆転2ランを浴びるなど七回途中4失点で負け投手となった。打者としても3打数無安打と抑えられた。
第5戦はブルージェイズが一回先頭から2者連続本塁打で2点を先取。右腕のイエサベージは7回1失点の好投で、WS新人最多記録となる12三振を奪った。大谷は4打数無安打に抑えられた。
第6戦はドジャースが3―1で制し、対戦成績を3勝3敗とした。山本が6回1失点の好投で勝利投手になった。3番手で登板した佐々木は、九回無死二、三塁のピンチを招いて降板したが、4番手のグラスノーが無失点に切り抜ける好救援をみせた。大谷は3打数1安打だった。
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