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高校野球・夏の甲子園は21日、いよいよ準決勝を迎えました。夏初の決勝に進むのは、堅い守りの沖縄尚学か、強打の山梨学院か。

堅守か強打か 頂への切符かけて

沖縄尚学の先発は、2年生エースの末吉良丞投手。同点で迎えた5回、今大会全試合でヒットを放っている山梨学院の1番・鳴海柚莱選手(3年)に出塁を許すと、その後、連打を浴び満塁のピンチ。

迎えるは、打率7割超えの4番・横山悠選手(3年)。打ち取った当たりも、守りのミスで2点を失います。

6回にも、堅守の沖縄尚学になんと3つ目のエラー。山梨学院にリードを許します。

六回表、新垣有絃(左)と投手交代する先発の末吉良丞(右) この記事の写真は3枚

それでも沖縄尚学はその裏、ノーアウト1塁3塁のチャンスで6番・安谷屋春空選手(3年)。打率1割台に苦しみ、この試合から4番を外れていた安谷屋選手のタイムリーなどで、この回に一挙3得点で同点に追いつきます。

さらに、7回。安谷屋選手に代わり4番を打つ宜野座恵夢選手(3年)がスリーベースヒットでチャンスメイク!続くバッターは5番・比嘉大登選手(3年)。勝ち越しタイムリーを打ち、試合終盤でひっくり返します。

リードをもらった2番手の新垣有絃投手(2年)はスライダーが冴えわたり、強打の山梨学院に得点を与えず9回ツーアウト。5対4、1点差で逃げ切った沖縄尚学。夏の甲子園、初優勝へあと1勝です。

名将解説 ズバリ効いた継投とスライダー

智弁和歌山前監督の高嶋仁さん(79)

智弁和歌山前監督の高嶋仁さん(79)が語るこの試合のポイントは…。

「(山梨学院を)きっちり抑えて点をやらなかった。これはもちろん勝因の一つ」 「“ピッチャーは末吉だけじゃない”ことを…」

沖縄尚学・先発の末吉投手に代わってマウンドに上がった2年生の新垣有絃投手。6回途中から投げ、無失点と好投。スライダーを軸に5つの三振を奪うなど勝利に導きました。

「もともとスライダーのキレが良いピッチャーでそれを武器に抑えていった。いいところから曲がっていたので、バットが出ない(手が出せない)。打ってもなかなかヒットにならない。それぐらいキレが良かった。“ピッチャーは末吉だけじゃない”ことをこの甲子園のこの球場で見せてくれた」

決勝は23日午前10時プレーボール

決勝は、沖縄尚学と西東京大の日大三高というカードになりました。

大越健介キャスター
「あと決勝が残ってますが、今大会は拮抗(きっこう)した試合が多い。延長タイブレークが導入されて、それにも各チームが慣れてきているんでしょう。そこでいろんな技術・戦術を使って、非常に見応えのある試合が多いです」 小木逸平アナウンサー
「決勝戦も好投手同士の投げ合いも期待できますし、それから打撃は打撃で非常に迫力があるので、体調万全で臨んでもらいたいです」

22日の休養日にしっかり休んでもらい、決勝は23日午前10時プレーボールです。

(「報道ステーション」2025年8月21日放送分より)

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