■国内男子ツアー 三井住友VISA太平洋マスターズゴルフ 最終日(16日、静岡県御殿場市・太平洋クラブ御殿場コース、7262ヤード・パー70)

今年で第53回を迎える三井住友VISA太平洋マスターズ。現在賞金ランキング2位の金子駆大(23、NTPホールディングス)が最終日、2バーディ、ノーボギーの2アンダー、トータル17アンダー、パー70のトーナメントレコードで今季2勝目をあげた。賞金王トップの生源寺龍憲(27、フリー)が3オーバーの48位タイで終わり、残り3戦で金子が逆転した。

3日目に7バーディ、ノーボギーの「63」で2位に5打差をつけて首位をキープした金子、最終日最終組は通算6回目、リードして単独トップの最終日は初めての経験となった。スタートの1番・465ヤードのパー4では約1.8mのパーパットを沈めると、2番でバーディ、3番でも約3mのパットを決め連続バーディ、中島常幸さんも「ど真ん中だよ」とパットのタッチを絶賛。

最初の試練は6番・510ヤードのパー4、ティーショットを右に曲げてしまい森の中へ、難しいセカンドショットを強烈なスライスをかけてフェアウェイに戻した。そして、圧巻は3打目、バックスピンをかけてピンそば20㎝のスーパーショット、パーをセーブしてスコアを落とさなかった。

林の中からセカンドショットを打つ金子

8番・447ヤードのパー4、セカンドショットでグリーンを捉えて、約1.5mにつけた。下りのバーディパットとなったが、ボールはカップをかすめて入らず、金子も膝から崩れ落ち悔しい表情を見せた。9番・465ヤードのパー4ではグリーン横から3打目のアプローチをややオーバーしたが、約2.5mのパーパットを沈めてガッツポーズを見せた。

8番でバーディパットを外し悔しがる金子

2位のイ サンヒ(33、フリー)とは3打差で迎えた後半、5ホール連続でパーをセーブ。残り4ホールを迎え、15番でティーショットを打ち終えると、金子は笑顔が見られる余裕も。約80㎝のパーパットがカップの淵を回って入るなどヒヤリとする場面もあったが、最終日の15番までノーボギーのゴルフ、追いかける2位のイ サンヒは後半に入り15番まで3つのボギーとトータル10アンダーまで後退、金子とは7打差となった。

独走状態で迎えた16番も距離感が良いパッティングで寄せてパー、最後まで安定したゴルフを見せた金子、サンデーバックナインは全てパーとなった。

金子は初日の2番ホール以降、61ホールノーボギーと安定感のあるゴルフでスコアを崩さず、最終日は2バーディ、ノーボギーの2アンダー、トータル17アンダーで今年5月の関西オープン以来、プロ2勝目。そして、優勝賞金4000万円を手にし、賞金では生源寺を抜き、賞金ランキングトップに立った。男子ツアーも残り3戦、ダンロップフェニックス、カシオワールド、JTカップを残すのみとなった。

【三井住友VISA太平洋マスターズゴルフ 結果】
優勝:金子駆大 -17
2位:イ サンヒ -11
3位: 吉田泰基 -10
4位:小平智 -9
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30位:石川遼 -1
36位:片岡尚之 E
48位:中野麟太朗 +3
   生源寺龍憲 +3

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