ロボットが野球の審判をする未来はそう遠くないかもしれません。
ボールの軌道を読み取りジャッジ「ロボアンプくん」

先週、大阪市内で行われた少年野球の試合。プレーボール直前のグラウンドに運ばれてきたのは…キャッチャーマスクを付けたロボットです。
人間の審判員に代わってストライクかボールかをジャッジする「ロボットアンパイア」、その名も「ロボアンプくん」です。

マスクの内側にある6つのカメラがボールの軌道を読み取り、画面に計測されたボールの軌道が映し出されます。この軌道を基にAIがストライクかボールかを判定しているのです。
小学校から高校まで12年間、野球に打ち込んだ記者が試してみると…

(ロボアンプくん)「ストライク!」
(記者)「よっしゃ。いきます」
(ロボアンプくん)「ボール」
また、ストライクゾーンギリギリに球がいくと、審判の声がより大きくなるといいます。
(記者)「良い声もらいます」
(ロボアンプくん)「ストラーーイク!」
高齢化による審判不足が背景に

このロボット審判が開発された背景にはアマチュア野球のある深刻な問題があるといいます。
(ロボット審判プロジェクト 吉田孝さん)「今聞いてるところによると、登録されている審判員さんも、高齢化が進んでて、年配の方が多くなっているということで、なかなかなり手がいないという問題を聞いていますので、審判不足の一助になればと考えています」
選手「結構正確だなと。びっくりしました」
この日、初めて実際の試合で審判を務めたロボアンプくん。念のため、「人間」の審判とロボットの両方が同時にジャッジして、その正確性を確かめました。

(元審判員 上脇公徳さん)「意外と自分の見た目と合ってるんでいいかなと。これからやっぱりAIの時代になってくるんでね。どんどん精度を上げてもらった中で、うまく運用していったら使い道はあるかなと思いました」
選手は新しい審判の判定をどう受け止めたのでしょうか?

(小学校6年生)「ストライク判定できるんかなと思ってたけど、プレーとかやってたら、結構正確だなみたいな。びっくりしました」
この日、初めての実践投入を終えた開発者の吉田さんは「まだまだ改良が必要だ」と語ります。
(ロボット審判プロジェクト 吉田孝さん)「もうちょっと頑張ってくれよという感じだったんですけど。でも、全く初めてなので、いろいろ失敗も良い勉強になったかなと思います」
(2025年11月17日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)
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