JRFU(日本ラグビーフットボール協会)は、8月下旬に開幕する「パシフィックネーションズカップ2025大会」を前に、8月15日から宮崎県宮崎市及び東京都府中市で行う日本代表合宿に参加するメンバー37人を発表しました。(8月12日に37名を発表後、池田悠希選手が離脱したため、8月14日にチャーリー・ローレンス選手を追加召集)

 7月に行われたウェ―ルズ代表との試合では、強豪国相手に逆転で勝利をつかんだ確かな手ごたえと、修正を加えてきたライバルにリベンジを許す対応力の未完成さという両面をのぞかせた日本代表。

 エディー・ジョーンズヘッドコーチが「去年(2位)より上の順位で終えたい。この大会(試合に向けての合宿)を通して勝てるラグビーを構築する」と位置付ける今回のメンバーには、「手ごたえのあるメンバー」とその成長に期待を寄せる若手メンバーが数多く選出されました。

 ウェ―ルズ戦に出場したメンバーから、キャプテンを務めたリーチ・マイケル選手と海外組の齋藤直人選手の経験豊富な2人の召集が見送られる中、けがのため離脱した選手を除くメンバーを召集。そのうえで、「(勝てる戦術を構築するには)キックを交えていくことが大事」と、キックを使う中で、カギとなるキックコンテストの対応を高く評価する長田智希選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)と木田晴斗選手(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がメンバー入りを果たしました。

 学生からただ1人選出された竹之下仁吾選手(明治大学)を含めて、代表キャップ数が1桁の選手が半数以上の23人、ノンキャップの選手が9人とフレッシュな顔ぶれとなった今回の日本代表のメンバー構成を踏まえて、「次世代のリーダーを育成しないといけない。将来的には日本(出身)のキャプテンを育てないといけないと思っている」と口にしたエディー・ジョーンズヘッドコーチ。

 PNC(パシフィックネーションズカップ)のプール第1戦は、8月30日(土)に仙台のユアテック・スタジアムで行われるカナダ代表との一戦。プレー面でも、精神的にも絶対的な支柱であるリーチ・マイケル選手が不在の中、果たしてどの選手が、次代を背負う若きリーダーに指名されるのか、JAPANの進化に注目です。

【ラグビー日本代表(宮崎、東京)合宿参加メンバー(8月15日~)】
(氏名、所属)

◆FW(22名)
紙森陽太(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
小林賢太(東京サントリーサンゴリアス) 〇
木村星南(東芝ブレイブルーパス東京)
江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
佐藤健次(埼玉パナソニックワイルドナイツ) 〇
原田衛*
木原三四郎(東京サントリーサンゴリアス) 〇
竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス)
為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
伊藤鐘平(東芝ブレイブルーパス東京) 〇
エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ) 
ワイサケ・ララトゥブア(コベルコ神戸スティーラーズ)
ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)
山本秀(リコーブラックラムズ東京) 〇
奥井章仁(トヨタヴェルブリッツ) 〇
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
サウマキ アマナキ(横浜キヤノンイーグルス)
ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)
ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)
ファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京)
マキシ ファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

◆BK(15名)
北村瞬太郎(静岡ブルーレヴズ)
福田健太(東京サントリーサンゴリアス)
藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
中楠一期(リコーブラックラムズ東京)
李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)
シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ) 〇☆
石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)
長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 〇
マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)
サム・グリーン(静岡ブルーレヴズ)
竹之下仁吾(明治大学) 〇
 
〇=ノンキャップ(代表戦出場歴なし)の選手
☆=追加召集選手
*原田選手は前所属チームを退団。移籍に向けて調整中

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