21日の全国高校駅伝が京都で開催されます。このうち男子で11年ぶりの都大路となる広島国際学院を取材しました。

海田町にある、広島国際学院高校。ゴルフ部やサッカー部などが、全国大会に出場するスポーツの強豪校です。

その国際学院が、11月に行われた中国高校駅伝で3位となりブロック枠として11年ぶり9度目の全国高校駅伝の出場権を手にしました。

ゴールのあと、都大路行きをかみしめていたのがこの駅伝で1区を任され1月の全国都道府県駅伝広島県代表候補にもなっている石尾海波です。

石尾「うれしい気持ちしかなかったです。自分は泣いてたんですけど、3年間で初めてチームが一丸となって盛り上がった瞬間だったなと思います」

石尾はレースを終え仲間の走りに胸を打たれたといいます。

石尾
「1区を思ったように走れなくて『やってしまった』という気持ちが強かったんですけど、大歳がやってくれて本当にありがたくて、泣きながら抱きついて『ありがとう』って言いました」

石尾が感謝を伝えたのが2年生エース、大歳怜です。

大歳は中学時代、全国中学校駅伝で区間賞、都道府県対抗男子駅伝では区間2位で襷をつなぐなど注目を集めてきました。

そんな大歳が進学先に選んだのが、駅伝では全国から遠ざかるもトラック競技に強みを持つ国際学院でした。

大歳
「スピードトレーニングが多いので、自分の弱点だったスピードをしっかり強化して」

その言葉通り弱点を克服し一年生でいきなり1500mでインターハイに出場。着実にランナーとしての階段を上りました。

一方で、競技だけでなく、学校生活でもその存在感は際立っています。

クラスメイト「大歳は頭もいいし運動も出来るんでめっちゃ頼りになります」

陸上だけでなく学力面でも成績はトップクラス。

順風満帆に見えた大歳の高校生活でしたが今シーズンは初めて長期のけがを経験。都大路の出場権をかけた県高校駅伝では出走できず、チームは3位に終わります。


大歳
「本当に苦しいシーズンで、これからだってときにけがもしてしまって、県の駅伝は走れずに。失敗するレースも多くて、落ち込んだり、沈むことが今年はありました」

しかし、急ピッチで調整して迎えた全国に向けたラストチャンスの中国高校駅伝。大歳は快走を見せ、チームを3位へと導きます。

大歳
「襷を渡したとき、もういけるかなと思ってまずホッとしたというか、やっと目標をかなえられて、うれしかったです」

初めて立つ都大路、全国高校駅伝の舞台。

大歳
「全国の舞台で世羅高校に勝つことがチームの目標です。自分は一秒でも早く襷を渡して勢いをつけたいです」



さらに、その先にある将来への思いも語ってくれました。

大歳
「より高いレベルで、できるなら日本を背負う選手になれたらいいなと思います」

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