大相撲初場所2日目の12日、取組に勝って花道を引き揚げる幕内の友風(31)の姿が、NHKの中継画面から消えた。
真下に崩れ落ちるように、転倒したのだ。
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支度部屋に戻った友風は、取り囲む報道陣に向かって苦笑した。
「コケたから、こんなに(記者が)多いんですか?」
右足が滑ったと説明し、こう続けた。
「あれが本来の姿です。あれが、日常であるんです。しょうがない」
友風は右ひざから下の感覚がほとんどない。
幕内にいた2019年の九州場所中に土俵下に転落。右足の靱帯(じんたい)に重傷を負った。
何度も手術をし、足首の角度を90度に固定する装具を着けている。障害者手帳も持っている。
右足首が動かせず、歩くときに足が持ち上がりにくい。自宅や道ばたでも、地面にひっかかることがよくあるという。テレビ中継に映っていないだけで、取組後に転倒することは過去にもあったという。
「無理に耐えようとすると、足首に負担がかかるんです」
そのためリハビリでは、転倒することを念頭に置き、受け身を取る練習を何度もしてきた。
この日は取組で引き技を決めた際、右足で俵の上に残った。
右足首に負担がかかったのだろう。「その分、花道でこけました。恥ずかしいけど、うまくこけられたと思う。ある意味、記憶に残ったら」
21年に序二段で復帰してから5年。足の影響で引き技が主体となった取り口で、三役昇進を夢みている。
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