■陸上・ダイヤモンドリーグファイナル(日本時間28日、スイス・チューリッヒ)
世界の強豪が集うダイヤモンドリーグ(DL)の成績上位者のみが出場できるDLファイナルが開催され、男子棒高跳の世界記録保持者、A.デュプランティス(25、スウェーデン)が5度目のファイナル制覇を成し遂げた。
今季のダイヤモンドリーグは出場6戦で全て1位と、圧倒的な強さをみせていたデュプランティス。8月13日のハンガリーグランプリでは、6m29を成功させ、自身13回目となる世界記録更新を達成した。
この日は5m50、5m80、5m90、6m00を一度で決め、パリオリンピック™銅メダリストのE.カラリス(25、ギリシャ)との勝負に。6m10を2度失敗すると、先に3度目に挑んだカラリスがバーを越えられず。この時点で6m00を一度で成功させたデュプランティスの優勝が決定。会場から手拍子が送られる中、デュプランティスも3度目に挑んだが、失敗に終わり記録は6m00でフィニッシュ。
オリンピックと世界陸上で2連覇中のデュプランティスは、今大会前の取材で「最も大事なのは東京世界陸上」と3連覇を見据え、「とても集中できていて、体も健康だし、世界陸上への準備は出来ている」と調子の良さをアピールしていた。
日本勢はDLファイナル2日目に、女子やり投の北口榛花(27、JAL)が登場し、ファイナル3連覇を狙う。さらに男子110mハードルでは、8月16日の福井のレースで、12秒92の日本新記録を出した村竹ラシッド(23、JAL)がファイナル初出場に臨む。
■アーマンド・デュプランティス(25、スウェーデン)
1999年11月10日生まれ、元棒高跳の選手だった父が作った自宅裏庭の練習場で競技を開始。2015年のU18世界陸上、2018年のU20世界陸上で金メダル。世界陸上は2019年ドーハで銀メダル。その後、2022年オレゴン、2023年ブダペストで連覇。五輪は2021年東京、2024年パリで金メダルを獲得。2024年には大谷翔平やテニスのN.ジョコビッチ、サッカーのレアル・マドリード所属のV.ジュニオールなど錚々たる面々を抑えて、国際スポーツプレス協会(AIPS)が選出するスポーツ界の年間最優秀選手に輝いた。
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