<パドレス2ー4マリナーズ>現地時間27日(日本時間28日)TーMOBILパーク
この記事の写真は4枚パドレスのダルビッシュ有投手(39)は敵地シアトルでのマリナーズ戦に先発し、4回4安打1四球3奪三振で今シーズン4敗目(3勝)を喫した。パドレスもナ・リーグ西地区にてドジャースと激しい首位攻防を繰り広げているだけに、じつに痛い黒星となった。
1回は3者凡退で無難なスタートだったが、2回2死二塁の場面で7番レイリーにカーブを狙われてマリナーズに先制点を許してしまう。4回には盗塁に捕手の送球ミスがあり、投球が乱れ四球を与えてしまい無死一、三塁。5番スアレス選手に真ん中へのカットボールを左中間スタンドへ放り込まれた。「失投とは言いたくはないが、ちゃんとボール球か外低めに投げれていれば(結果は)違ったと思う。今年はランナーをためて一発で・・そこをちゃんといかせていないところが情けないところです」と振り返った。悔やみきれない1球になった。
この試合で注目を集めたのは”Yu”ではなく”Woo”だった。
試合前にマリナーズ中継にて現地リポーターのアダムから「久しぶりだな!今日はYu(パロレスのダルビッシュ有)の取材なのか?それともWoo(マリナーズのブライアン・ウー)なのか?」と聞かれた。日頃から日本人メジャーリーガーを中心、いやそれしか見ていなかった自分にとってWooて誰?という認識しかなかった。彼のピッチングは、マリナーズのエースか、と思わせる内容だった。
速球に2シームは97マイル、88マイルのスライダーの変化も鋭く、投球フォームは今シーズンのダルビッシュと似て、スリークォーター気味に投げる。この試合でも5回2/3を投げて2失点で12勝目をあげた。アジア系アメリカ人、父方の祖父母は中国出身。来年のWBCでは米国や中国、どちらの代表にもなれる可能性はある。
首位を走るドジャースは、大谷翔平がリアル二刀流で先発登板をし、二度目となる右肘手術から復帰初勝利をあげただけに、追いかけるパドレスもこの試合をダルビッシュで勝ち切り、勢いをつけたかった。
試合後にダルビッシュ投手は「昨日のことは昨日のこと。今日はまた集中して自分のことをやる、ってところがすごく大事だと思うので、自分もそうですけど、それをやっていきたいです」と語った。
昨年のプレーオフ、地区シリーズにてドジャースを2勝1敗と絶対的に追い込みながらも、まさかの逆転負け。勝負弱いイメージが付きまとうだけに、今シーズンは払拭して、絶対王者を上回りたい。
【ダルビッシュ有投手 一問一答】 「いや〜また1球。悔やまれますね」
Q 今日の投球を振り返って?
「いや〜また1球というところですね。いや〜本当に、あのバッターをよく知っているのにスライダーは打つけど、カットボールはそんなでもないというところだったけど、ロケーションが真ん中だったし、あそこは(カウント的に)ちゃんとスイングするところだったので、ちょっと悔やまれますね」Q 失投だったのか?
「失投とあまり言いたくはないので。過去2試合あのバッターは真ん中の球をテイクしている(打っていない)。例えば今日も、前のドジャース戦でもかなりカッターを使っている。(スアレス)本人も最初の打席で4シームをヒットしているので、カッターを狙っていたと思うんですけど、でもちゃんとボール球か、外低めに投げていれば違ったと思う。」Q 調子自体は?
「悪くなかったですね。球の動きも、左バッターの内角へカットボールもカーブもいっぱい投げられていましたし、スプリットもいい球がありましたし、本当に悪くなかったですね。」Q あの1球ですか?
「そうですね、それが本当に今年は多いので。ランナーをためて一発で・・そこをちゃんと学んでいかせていないというところが情けないところです。」Q なかなかうまくいかない状況を打破するには?
「もう練習しかないですね。自分が(ドジャース)山本くんみたいなコントロールがあれば違うんですけど、そういうところが僕は長けていないので、そこはもっと練習をしていかないと、と言うところだと思います。」Q 二日前に(マリナーズの)ウー投手とギルバート投手らと投球の技術に関して話をしていたと思うんですが?
「ウー投手からはブレーキングボールはどうやって投げるのか?どうやって練習をしているのか?教えて欲しいという事だったので、僕がどうやって学んだのかを言ったのと、ギルバート投手は僕は2シームと4シームの(変化量の)差があるのでそれをどうやって投げれいているのか?をちょっと説明をしました。」Q 試合で投げ合う投手に技術的な要素を教えるのは、ダルビッシュさんの野球観なのでしょうか?
「そんなに直ぐにものにできるというものはないことをわかっているので、直ぐに(ものに)できる選手にはもちろんいわないですけど、どういうふうに投げる?どういうふうに練習をしたか?を話しただけです。それぐらいならば大丈夫」Q スアレス選手のホームランですが、最初の打席の初球に同じ球を見逃しているんですけどそれが伏線になったのでしょうか?
「基本的にスアレスはジャイロスラダ―系をホームランにしているんですよ。そうじゃなくてカッターはスアレスのスイングの軌道と比較をすると、異なる変化なのですべてファールになるから、僕は球種選択をしたんですけど、やっぱりスアレスも頭もいいですし、長いキャリアもある。(僕は)いろんなバッターへの攻め方とか、最初の打席とかを考えていくので」Q マリナーズのローリーは捕手ながらも本塁打も50発、昨年はゴールドグラブ賞も受賞しているのですが、どう思われますか?
「頭(思考)がどうなっているのかな?と思いますね、本当に。だってキャッチャーだから(自軍の)各ピッチャーの特徴もわからなくてはいけない、相手バッターの特徴で配球して、自分が打つ際に相手投手のこともわからなくてはいけない、守備の際も送球やスイッチヒッターということもあり、やることが多すぎて本当にすごいことだと思います。本当にキャパが大きくないと処理できないと思う。フレーミングとかも色々とあるじゃないですか、すごい大変だと思います」Q この試合で復帰10試合目の登板となりましたが、調整面ではどうですか?
「試合感に関しては全然大丈夫ですね。ただ調整面でデイゲームだったりとかのアジャストがうまくいかない、ということもあるのでそれも含めて実力というところもあるんですけど、それでヤキモキしているというのはありますね。」Qレギュラーシーズンも残り1ヶ月だからこそ大事にしなければいけないことがあるのならば?
「自分もいつもそう思うんですけど、勝っても負けても、同じでいて欲しいということですね。勝って俺らはいいチームだって思うとか、負けたら落ち込むとか、どこのチームもあると思う。昨日のことは昨日のこと。今日はまた集中して自分のことをやるってところがすごく大事だと思う。自分もそうですけど、それをやっていきたいですね。」 広告鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。