■MLB パドレスーオリオールズ(日本時間3日、ペトコ・パーク)

パドレスのダルビッシュ有(38)が本拠地でのオリオールズ戦に先発、5回0/3、今季最多87球を投げて、被安打6(1本塁打)、奪三振6、四死球4、失点3(自責点3)。序盤で球数を使いすぎたダルビッシュ、今季最多となる87球の粘投も日本選手初となるメジャー全30球団勝利はお預けとなった。

パドレスは2連敗で首位ドジャースとは2.5ゲーム差、逆転優勝へこれ以上離されたくない状況。ダルビッシュはメジャー13年間で未だ勝利のない唯一の球団・オリオールズ、勝利すれば日本人メジャー初となる「メジャー全30球団から勝利」の偉業となる。

2023年8月以来、約2年ぶりとなったオリオールズ戦。1回、1死から2番・J.ジャクソン(25)にカウント1ー2と追い込みながらスイーパーが真ん中に入ってしまい4号先制アーチ。ダルビッシュは被本塁打9本の内、5本がスイーパーとなった。

さらに3番・G.ヘンダーソン(24)にはカウント0ー2と追い込んでからシンカーが引っ掛かり死球、2死一塁で5番・C.カウザー(25)にはチェンジアップが抜けて死球と珍しく1イニング2死球を与えた。続く6番・S.バサイヨ(21)には四球と3四死球で満塁のピンチを招いたが、7番・E.リベラ(29)をスライダーで見逃し三振と最少失点で切り抜けた。

1回で30球と球数を投げてしまったダルビッシュ、2回は切れの良いシンカーを中心にピッチングを組み立て直すと、8番・D.ビーバーズ(24)はそのシンカーで見逃し三振、1死二塁から1番・J.ホリデー(21)にはシンカーと同じ軌道で球速のないチェンジアップでタイミングを外して見逃し三振、この試合5つ目の三振を奪った。

3回にはシンカーを狙われて、連打を浴び2死一、三塁のピンチ、7番・E.リベラ(29)はカウント1ー2と追い込んでから、カットボール、カーブ、ストレート、スイーパーと様々な球種をファウルで粘られると、9球目のスライダーをレフト前へ2点タイムリー、ダルビッシュも多彩な球種を投げ込んだが粘り負けをした。

その裏、2死一塁で2番・L.アライズ(28)が右中間スタンドへ7号ツーラン、ダルビッシュを援護する一撃で2対3と1点差に詰め寄った。

3回まで68球と楽なイニングを作らせてもらえないダルビッシュ、4回には2死からアンラッキーなヒットを許したが、バッテリーを組んでいるF.ファーミン(30)が盗塁を阻止、チームメイトがダルビッシュを救った。

しかし、5回、先頭打者の2番・J.ジャクソンに四球を与えると、パドレスベンチが動きダルビッシュは降板、5回0/3、今季最多87球を投げて、被安打6(1本塁打)、奪三振6、四死球4、失点3(自責点3)。日本選手初となるメジャー全30球団勝利はお預けとなった。

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