バレーボールの世界一を決める戦い“世界バレー”女子大会の準々決勝が3日から始まる。日本(世界ランキング4位)は15年ぶりの表彰台を目指し、同8位のオランダと激突。現地タイで試合の様子や選手の状況をリポートしている元日本代表の迫田さおりさん(37)が決勝トーナメント1回戦で勝利したタイ戦と準々決勝(3日19時〜)のオランダ戦について語った。
Q.開催国タイとの試合でストレート勝ちしたことについて
迫田さん:
まず、決勝トーナメントの1回戦がタイのホームということで、普通の試合では無かった。色々、考えた中でのあのストレート勝利っていうのはすごく良かったんじゃないかなと思います。またセッター(関菜々巳)も全セット、競った中ですごく我慢強く、一つになって戦えていたので良かったなと。
Q.タイ戦の勝利のキーポイントを石川真佑キャプテンは島村春世選手のサーブを挙げていたが(※日本が5-7と2点ビハインドで島村選手の2つのサ-ビスエースで8-7と一気に逆転した)
迫田さん:
覚えてます。ちょっとスタートでラリーが続いて足は動いていたんですけど、中々思うように点数を重ねられないっていうちょっともどかしい時間が続いた中で、しっかり島村選手のサーブで攻めることが出来て連続ポイントして、流れをそこから引き寄せてきたのかなっていうケースでしたね。
Q.島村選手のサーブはあまり強そうではないが
迫田さん:
日本のサーブっていうのは早いだけではなくて1人1人が相手のサーブレシーブを崩す工夫をしながら打っていくっていうことで、早いサーブも打ち込める。ゆるいサーブも打ち込める。で、コースもしっかり狙えるサーバーが日本にはいるっていうことは強みですよね。
島村選手のサーブに関しては胸元、少し緩く奥の方にどうしようもないボールをしっかり打ち込めてたっていうのは、それも相手にとっては嫌。タイはそういうボールを嫌がってたのかもしれないですね。
Q.島村選手のサーブの前に石川選手のスパイクでの得点があったが
迫田さん:
苦しい場面が続く中で、決勝トーナメントをみんな意識はしてたけど、中々っていうところで石川選手のクロスのインナーで何か一気に目が覚めたというか、私が見てても『ハッ』とさせてくれたような、「何か変えないといけない」っていうキャプテンの思いが込められた一発だったなと。そこから島村選手のサーブに続いたのかなと思います。
Q.次戦オランダとの準々決勝は、どういったところがキーになるか
迫田さん:
オランダはすごくチームとしてもまとまりがあって、侮れないチームで高さがあってブロックも非常に良いので、しっかり日本は4枚攻撃で幅を使った攻撃が大事になるなと思いますし、あとラリーに持ち込むブロックフォローをしっかりして、日本のリズムをみんなで作っていってもらいたいなと思います。
(写真は左から石川キャプテン、迫田さん)
【決勝トーナメント・準々決勝】
■9月3日(水)
19:00~ オランダ(A1位) ー 日本(H1位)
22:30~ イタリア(B1位) ー ポーランド(G1位)
■9月4日(木)
19:00~ ブラジル(C1位) ー フランス(C2位)
22:30~ アメリカ(D1位) ー トルコ(E1位)
【準決勝】
9月6日(土)
【決勝・3位決定戦】
9月7日(日)3位決定戦、決勝
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