全米オープンテニスを過去2度優勝している大坂なおみ選手(27)。2023年7月に長女を出産してから、ベスト16に進出したのは今大会が初めてです。2日はベスト8をかけた戦い。試合後、松岡修造さんに話を聞きました。
松岡修造が現地から解説
大坂なおみ選手とコリ・ガウフ選手 この記事の写真は2枚3年ぶりにセンターコートに帰ってきた大坂選手。地元アメリカの大歓声を受けるのは2023年の全米優勝、今年の全仏優勝、世界ランク3位のコリ・ガウフ選手(21)です。
第1セット、大坂選手は、ガウフ選手の強打をバックハンドのストレートで返し、得点を奪います。さらに、ノータッチエース!得意のハードコートで主導権を握ります。ガウフ選手も正確なショットで反撃。しかし、大坂選手も鋭いバックハンドを決め、ガウフ選手に1度もブレークポイントを与えず、第1セットを6-3で先取します。
続く第2セット。長いラリーを大坂選手が制すと、今度は左右に揺さぶり、最後はガウフ選手を振り切るショット!迎えたマッチポイント。ここでもラリーを制したのは大坂選手。世界3位のガウフ選手にわずか64分の完勝。5年ぶりのベスト8進出です。
大坂選手「グッとくるものがあるけれど、泣きたくはありません。とても楽しく戦うことができました。娘を出産してから2カ月、このスタンドからガウフ選手の試合を見ました。その時、このセンターコートで戦うチャンスが欲しいと思いました。世界で一番好きなコートに戻ってこられた意味は大きいです。いつも力になってくれたチームのみんなに感謝したいです。みんな、ありがとう!」
この試合を現地で見た松岡さんはこう話しました。
松岡修造さん 「大坂なおみ選手が優勝候補のガウフ選手に完璧なテニスでベスト8進出しました。その要因は何なのか。なおみさんのテニスが進化している。これまでのように一撃必殺で決めるのではなく、一撃・二撃・三撃、そういうなかで決めていく。言ってみれば『逆算のテニス』をしているんですね。この試合、無理に一発で決めにいくのではなくて、二発目、三発目とじわじわと相手を追い詰めていきました。確実に決められる状況から逆算してショットを重ねる戦術に大きく変化しています。なおみさん、今までのテニスで一番強いです。新しく進化したテニスで、3回目の全米オープン制覇、最後まで見届けたいと思います」(「報道ステーション」2025年9月2日放送分より)
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