日本中央競馬会(JRA)の競馬学校騎手課程で、2026年春にデビューする新人騎手がいないことが分かった。JRAが3日に公表した新規騎手免許試験の申請者のうち、競馬学校の生徒は0人だった。3年生にあたる42期生が相次いで退学や留年になったためで、1982年の開校以来、生徒から新人騎手が誕生しないのは初めて。
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JRAによると、2023年4月に入学した42期生の男女7人は、今年8月初旬までに4人が退学し、3人が留年していた。体重超過や規則違反といった理由での退学・留年は過去にもあったが、最も少なかった年でも3人が騎手デビューを果たしていた。
JRAはこうした事態を受けて、次のようにコメントした。
「競馬学校を卒業してデビューする騎手を毎年楽しみにしてくださっているお客様の期待に来年応えることができなくなったことについては、残念に思う次第です。競馬学校では、以前から競馬学校生徒に対して、技術面はもとより、法令、規則及びコンプライアンスの順守・徹底について教育しており、各種事案発生時にはその都度徹底を図ってきたところです。しかしながら、今回騎手課程42期生として合格した全生徒が退学及び教育期間の延長(留年)により0名になったことは事実であり、その責任を重く受け止めております。今後は、法令順守のもと、自主性・自律性を正しく理解し実践する力を養うとともに、騎手になるために必要な倫理観を醸成し、公正確保の担い手である騎手という職業に求められる高いレベルでの意識を形成できるように、更なる教育環境の改善、教育カリキュラムの充実に努めてまいります」
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