大会まで半年となった6日、小川選手と中島選手は、東京 江東区にオープンした「辰巳アイスアリーナ」のオープニングイベントに出席し、車いすカーリング専用のスティックを使ったショットを披露して会場を盛り上げていました。

2人は、ことし3月の世界選手権で日本勢初のメダルとなる金メダルを獲得し、来年のパラリンピックでも活躍が期待されています。

小川選手は「いろいろなアイスに対応できるショットの精度のほか、作戦の引き出しや幅を広げられるようにしていきたい。自分たちのカーリングができれば、必ず結果もついてくる」と笑顔で意気込みを話しました。

中島選手は、半年後に迫った大会本番に向けて、「近づいてきている実感はあるし、新たな気持ちで調子を上げられたらいい。『強くなりたい』というのがいちばんの気持ちだ。具体的なイメージはできていないが、“最強”を目指して頑張りたい」と力強く話していました。

2人は半年後のパラリンピックに向けて、海外遠征や国内大会への出場などを通して調整を進めていくということです。

ミラノ・コルティナパラリンピックへ 選手選考進む

ミラノ・コルティナパラリンピックに向けて、これまでにスキーとスノーボード、それに車いすカーリングで、17人の選手が日本代表に内定するなど、選手選考が進んでいます。

ミラノ・コルティナ大会は来年3月6日から15日までの10日間の日程で行われ、アルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリースキー、アイスホッケー、スノーボード、車いすカーリングの6競技79種目が実施されます。

各競技で代表選手の選考が進んでいて、ことし7月には、アルペンスキー女子で3大会連続の金メダルを目指す村岡桃佳選手など、スキーとスノーボードの合わせて15人が代表に内定しました。

日本障害者スキー連盟は、今シーズンのワールドカップなどの成績をもとに、ことし12月以降に追加の選考を行うことにしています。

また、車いすカーリングでは、新種目の混合ダブルスで、ことし3月の世界選手権で金メダルを獲得した小川亜希選手と中島洋治選手のペアが代表に内定しています。

アイスホッケーは、6日からカザフスタンで始まった国際大会と、ことし11月にノルウェーで行われる予定の最終予選で、ともに上位の成績を残せば出場権を獲得できます。

IPC=国際パラリンピック委員会は「残り6か月という段階で、準備は順調に進んでおり、これまでで最も美しい冬のパラリンピックになることを確信している」とコメントしています。

一方、IPCは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった直後に開催された前回2022年の北京大会で、出場を認めなかったロシアとその同盟国のベラルーシの選手の参加について、9月下旬に韓国で開く総会で検討することにしています。

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