大リーグ1年目の佐々木投手はことし5月に肩の骨や筋肉などがこすれることで痛みや炎症を引き起こす「インピンジメント症候群」と診断され、けが人リストに入りました。
先月からはドジャース傘下の3Aの試合で調整を始め、9日はオクラホマシティーで5回目となる先発登板に臨みました。
これまでの4試合で持ち味のストレートの球速が150キロ前半にとどまっていた佐々木投手でしたが、立ち上がりから160キロ前後の速球でバッターを圧倒し、2回はこの日最速の161.9キロを計測して3つのアウトをすべて三振で奪いました。
その後もストレートとキレのあるスプリットを中心に4回まで相手打線をヒット1本無失点に抑え、8つの三振を奪う好投を見せました。
しかし、5回はコントロールを乱して2つのフォアボールとヒットで満塁のピンチを招いたあと、タイムリーヒットを打たれるなどして3点を失い、イニングの途中でマウンドを降りました。
4回と3分の2イニングで球数は90球、打たれたヒットは3本、フォアボール4つ、デッドボール1つで奪った三振は8つでした。
ストレートの平均球速はこれまでの4試合の平均より4キロ以上速い158.6キロでした。

佐々木投手は登板後「5回はばててしまってパフォーマンスが落ちた」としたうえで、「1週間試行錯誤するなかでフォームの面でいい気付きがあった。まだ1試合だけなので不安もあるが、次の登板でも同じように投げられたら自信がついてくると思う」と手応えを口にしていました。
ドジャースのロバーツ監督は佐々木投手について、この登板の結果を踏まえて今後の方針をコーチなどと話し合う考えを明らかにし、リリーフでの復帰も含めて検討するとしています。
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